特殊素材NCF素材の採用で音質を大幅アップ

大胆に進化した、フルテックのハイクオリティ電源アクセサリー3モデルをレポート

福田雅光

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2017年05月21日
静電気対策として新開発されたフルテックの特殊素材、NCF。同社ではこのNCF素材を好評のアクセサリー製品やパーツに続々と投入し、その絶大な音質効果は多方面で認められているところとなっている。そしてついに、電源ボックスの最上位モデルであるe-TP809と高級モデルのe-TP609に、NCF素材による最新パーツが投入された。さらにインラインフィルターの最高峰「Flux50 Filter」も、NCF仕様へとリニューアルを遂げた。ここでは福田雅光氏により、大胆に進化した3モデルの徹底レポートを行う。(『季刊・オーディオアクセサリー165』号にて初出)

高級電源ボックス「e-TP609NCF」を聴く
NCF素材のコンセントで高級ボックスがさらに進化(Text by 福田雅光)

e-TP609をベースに、特殊素材NCF素材を採用したコンセントとインレットコネクターを搭載させた、最新鋭のパーツを採用する高級電源ボックスが新規に登場した。

FURUTECHの高級電源ボックス、e-TP609NCF(¥158,000/税別)

フルテックは、NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)という特殊素材を、製品の本体樹脂や絶縁樹脂材に混合することで、音質性能を飛躍的に向上させたパーツを2015年に開発していた。NCFとは、ナノ粒子化したイオン化する特性の強い鉱物素材を示し、樹脂とハイブリッド化された構造材全体を指している。それらのパーツ製品はすでに単売されているが、製品に応用した完成品としての登場が待されていた。それがようやく実現したのが、今回の製品だ。

採用されたコンセントは、最高級パーツのGTX-D NCF(R)。インレットコネクター部も無ハンダ固定方式のFI-09NCF(R)。いずれも、高SN比で解像度に有利なロジウムメッキ仕様で、NCF素材を採用する。

中低域の分解力が高く、写実系の音質が特徴的

e-TP609NCFをパワーアンプの経路でテストすると、高SN比で透明度の高い音質である。混濁が少なく、輪郭の切れは多少甘い要素もあるが、十分なコントラストが得られて問題はない。低歪みで音は厚く、音像は明確に構成される。低域、中低域は締まりを効かせ、中高域はややデッドな傾向も見せるが、オーソドックスなバランスで整ったものといえる。

中低域の分解力が高く、中高域の繊細性もよく出ている。ほぼニュートラルで自然なバランスであり、総合的な性能は写実系である。

【e-TP609NCFの仕様】

●コンセント:GTX-D NCF(R)●電源インレット:FI-09NCF(R)●筐体:アルミ合金削り出し(アーキシャル ロッキングシステムで筐体との一体化による高剛性構造を実現)●スパイク部:ナノ単位の特殊セラミックパウダーとカーボンパウダーを一定比率で調合した制振ゴム●内部配線:FURUTECH α-22ワイヤ(3.8平方mm)●電磁波吸収材:GC-303●最大使用電流:15A●出力コンセント数:6●入力:15A IECインレット●サイズ:130W×266D×56.5Hmm●質量:2.94kg


最上位電源ボックス「e-TP809NCF」を聴く

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