[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第200回】ラズパイオーディオの新基準!AVIOTのケース&ボード「CASE 01」「DAC 01」を試す

高橋 敦

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2018年01月12日

DACボード側に電源回路を搭載&音質重視パーツ

一般には、ラズパイの拡張ボードはラズパイ本体ボードから電源の供給を受ける。対してこのDACボードはDACボード側にmicroUSB電源入力端子と電源回路を備えている。言うまでもなくだがその狙いはオーディオを前提とした電源回路による音質向上だ。DAC側からラズパイ側への電源供給機能も備えているので、電源ケーブルを2本接続する必要はなく、取り回しも悪くならない。

そしてその電源周りも含めて、DACボード側のパーツはいずれもオーディオ的な観点、すなわち音質重視でセレクトされている。電解コンデンサーはパナソニック「OS-CON」やニチコン製品、抵抗には一般的な角形チップではなく精度や強度に優れる円筒形チップ抵抗を採用など。

左がDACボード、右がラズパイボード。ラズパイ側にもイヤホン端子がありオーディオ回路があるのだが、その規模と贅沢さの違いは見ての通り

そびえ立つ電解コンデンサ。コスト的にもスペース的にも贅沢。円筒型のMELF抵抗にも注目

3.5シングルエンド&2.5バランス出力

搭載されているオーディオ出力は3.5mmシングルエンドと2.5mmバランスのイヤホン出力で、同時出力が可能。ゲイン切り替えスイッチも用意されている。

左奥から、microUSB電源入力、3.5mmシングルエンド駆動イヤホン出力、2.5mmバランス駆動イヤホン出力、ゲインスイッチ

もちろんケースの端子パネルも合わせてあり、ゲインスイッチも外側からいつでも切り替え可能

他にもある、細かなこだわりポイント

クロックは44.1kHz系と48kHz系の2系統、日本電波工業製の高精度なクロックを搭載。電源と同様にクロックも、ラズパイボードからの供給は受けず、DACボード側で高精度に生成する。

そしてUSB端子に近い一箇所のネジ穴がスルーホール加工されているのもポイント。ここを接点にして固定ナット等を通じDACボードの基板GNDをケースのGNDと接続。静電気に対する耐性の向上と不要輻射の抑制といった効果を得ている。

前掲のイヤホン端子周りの写真も参照していただくとわかりやすいが、この一箇所だけネジ穴周りの処理が異なり導電が確保されている

そこからナット等を通してアルミケース内側まで導電されることでGNDが安定強化される

Shure「SE846」を使って音質をチェック

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