一体型のハイエンド機をレビュー

マランツ「SR8012」を聴く ー “全チャンネルがHi-Fiクオリティ”の最上位AVアンプ

大橋伸太郎

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2017年12月15日
■11ch独立基板のフルディスクリート・パワーアンプ搭載

SR7010からSR8012への進化について、もう少し詳しくみてみよう。内蔵パワーアンプ台数は、9chから11chになり、ドルビーアトモス家庭再生のフルスペック[7.1.4]再生に1台で対応を果たす。

11ch独立基板フルディスクリートで、トランスを挟んでパワーアンプブロックが左右対称に並ぶ。同時に、同社のお家芸であるHDAM-SA2による電流帰還型プリアンプ回路を搭載した。定格出力は140W/ch。

トランスを中心に、左右対称にパワーアンプブロックをレイアウトして、チャンネルセパレーションやS/Nも追求したという

デジタル部に目を移すと、心臓部のDACに、旭化成エレクトロニクスの電圧出力型32bit 8chDAC AK4458VNを引き続き採用する。映像回路やネットワーク回路から独立した専用基板に2基をマウントし、デジタル系高周波の相互干渉を排除した。もう一つのデジタルの心臓部、DSPにアナログデバイセス社製の32bit浮動小数演算型、第4世代SHARCを4基搭載し、この点はSR7010と同じだ。

機能面では、“Auro-3D”に同ブランドで初めて対応した。5.1chシステムにフロントハイト(FHL+FHR)、サラウンドハイト(SHL+SHR)、トップサラウンド(TS〜ヴォイス・オブ・ゴッド)スピーカーを追加し、10.1chシステムを構築可能だ。Auro-3Dのアップミックス技術Auro-Maticによって、モノラル、2ch、5.1chの既存のコンテンツを3Dサウンドにアップミックス可能。

映像関連では、HDMI端子の8入力/3出力全すべてがHDCP2.2に対応。4K/60p HDR信号のパススルー(HDR10/Dolby Vision/HLG)に対応する。新たに追加という点では、eARC(エンハンスドARC)にファームウェアアップデートで対応予定だ。ドルビーアトモスを含むドルビーTrueHD、DTS:Xを含むDTS-HDマスターオーディオのストリームを、テレビからHDMI経由にて受け取り、本機で再生が可能になる。

「SR8012」の背面端子部

ステレオ再生で実感した大幅な音質向上

SR8012を音元出版の視聴室で試聴した。組み合わせたプレーヤーは、OPPO「UDP-205」(¥OPEN/200,000円前後)。スピーカーシステムは、エラックの「240BEシリーズ」による7.1chシステムを使用した。今回、SR7010を同時に借り出して比較を試みたが、まさに外観から想像される通り、再生音質も各段にスケールアップした。

ステレオ再生とサラウンド再生の音質を検証

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