「ハイレゾ時代のHDCD」

CDでハイレゾ「MQA-CD」徹底解析! MQAエンコードあり/なし音質比較からリッピング方法まで

佐々木喜洋

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2017年04月17日
MQA-CDは、本来44kHz/16bitであるべきCDにハイレゾデータを入れるということで不可思議なものにも思えるが、別の面から見るとMQAとういものが、かえって分かりやすくなったとも言える。なぜかというと、PCに比べてCDプレーヤーは自由度が低いので、取りうる選択の幅が狭いからだ。

実際にこれまでの検証で、MQAが基本的に外部のタグ情報に依存せずに音源データ単独で再生可能で、かつ24bitではなく16bitでも使えるのではないかという推測ができる。

そうなると、別の可能性も見えてくる。一例は、16bit制限のあるAirPlayを通過できるだろうということだ。これはMQA対応でかつAirPlay対応のDACが必要だが、ポータブルオーディオではありえない話ではない。

またMQAは逆に、24bitではなく32bitの音源でも対応が可能であることがボブ・スチュワートにより示唆されている。これは24bitのデータにエンコードされるということだが、詳細は分からない。

いずれにしてもMQAがかなり柔軟であることは確かで、応用範囲はまだまだこれから広がるのかもしれない。

端的に言うとMQA-CDはハイレゾ時代のHDCDと考えるとわかりやすいと思う。CDプレーヤーという従来の資産を活かしたまま、より良い音質を引き出すことができる。MQA-CDは、MQAとCDの両方の可能性を示してみせたといっても過言ではないだろう。

(佐々木喜洋)

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