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【特別企画】プロジェクター2機種を徹底分析

100インチはこんなに手軽だった! LGのプロジェクター「Minibeam」で大画面を味わう

公開日 2016/07/29 10:30 折原一也
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【Model.2】
バッテリーで動くコンパクトプロジェクター「PH550G」

バックに入るポータブルサイズ。バッテリー駆動で屋外でも使える

Minibeamシリーズから、今回もうひとつピックアップしたいモデルが「PH550G」だ。PF1000UGとは全くアプローチが異なる製品だが、こちらも大画面の魅力を身近に、かつ手軽に楽しませてくれるモデルだ。

「PH550G」

大きさは174×116×48mmと片手で持てるポータブルサイズの本体に、DLP方式のWXGA(1280×800)画素のパネルを搭載。特筆すべきはバッテリーを内蔵しており、フル充電の状態で2.5時間(エコモードを最大に設定した場合)の使用が可能な点だ。電源のないアウトドア環境でも、大画面が楽しめるのである。

本体の設置面積はほぼBDソフトのパッケージと同じくらいだ

本機のリモコン

光源はRGB方式のLEDバックライトで10万対1のコントラストを確保し、投写は最大100インチ(投写距離3.1m)まで対応する。入力はHDMI(MHL対応)に加えて、各種アナログ映像入力も搭載。USB入力による映像や画像の表示にも対応する。

背面端子部。コンパクトモデルながらHDMIやUSBなど充実した入力を備える

1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵しており、本機のみで音声まで楽しめる。ヘッドホン出力も搭載している。昨今、ポータブルプロジェクターはモデルが増えているが、本機はその中でもハイスペックかつ多機能と言える。

三脚を使えば天井投写も可能。Screen Shareも搭載する

それでは肝心な画質はどうだろうか。バッグから取り出したら、電源ケーブルも繋ぐことなくすぐに上映できる使い勝手にまず関心するのだが、画質もなかなかのものだ。BD『スターウォーズ/フォースの覚醒』を本機で投写してみると、解像度こそ1280×800なのだが、映像モードで「シネマ」を選べば色温度を押さえたシネマプロジェクター調の画質が楽しめる。PF1000UGと同様に基本を押さえた画作りにも好感を持った。

試聴室の壁にPH550Gから映像を投写したところ

このコンパクトサイズながら、機能面はほぼPF1000UGと同様。キーストーン機能による画面の歪みの補正にも対応。Screen Share機能も搭載していて、実際にWindows10やスマホで接続してみると、端末の画面をあっさりと投写できた。

なお、本機はコンパクトかつ底面にねじ穴を備えているため、三脚などに設置することができる。角度の付けられる三脚に設置すれば、天井に映像を投写して楽しむこともできる。

三脚に設置して角度を付ければ天井投写も可能だ

PH550Gは、プロジェクターを常設せずに必要な時にだけセットアップして大画面を楽しみたい方にも有効だろう。あるいはバッテリー内蔵を活かして、ノートPCやスマホと一緒に持ち出して、出先でPCやスマホの画面からプレゼン資料を上映するようなビジネスユースでも大活躍するはずだ。今はちょうどアウトドアシーズン、キャンプやコテージ泊で、みんなで旅の写真や映画を楽しむなんて使い方も楽しいはずだ。



LGエレクトロニクスのMinibeamシリーズは、抜群の設置性と確かなクオリティーを備える「PF1000UG」、そしてポータブルながら画質・機能共に優れた「PH550G」をはじめ、欧米での高い市場シェアも頷ける非常に完成度の高い製品を備えている。その狙うところは、住環境の事情で大画面を諦めざるを得なかった日本人の要望にとてもマッチしている。

リビングや一人暮らしの部屋で手軽に大画面を楽しみたい、そんな人の新定番としてMinibeamを薦めたい。大画面はハードルが高いと躊躇している方にはぜひ、Minibeamで大画面のある生活を味わってみてほしい。



特別企画 協力:LGエレクトロニクス

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