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【特別企画】CHORD「DAVE」など注目DACと組み合わせテスト

LUMINのネットワークトランスポート「U1」を、“今聴くべきDAC”4機種と組み合わせ試聴

公開日 2016/06/16 10:00 土方久明
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■組み合わせ2 LUXMAN「D-08u」
迫力ある表情など印象が変化。DSD再生で特に好印象

続いて、ラックスマンのCD/SACDプレーヤー「D-08u」と組み合わせる。D/Aコンバーターに理論値132dBと高S/N比を実現したTI社製「PCM1792A」を左右デュアル構成で搭載し、PCMはTI社の32bitデジタル・シグナルプロセッサー「TAS3152」により最大384kHzにアップサンプリングして再生する。USB入力は、5.6MHz DSDと384kHz/32bit PCMに対応する。

LUXMAN「D-08u」¥1,100,000(税抜)

最近、本機のようにUSB入力やデジタル入力を備えたプレーヤーが増えているが、ディスク再生をメインにオーディオを楽しんでいるユーザーも、別途USB-DACを購入することなくデジタルファイル再生にチャレンジすることが可能であり、高性能なDAC部を利用できるなどメリットは多いだろう。

まずは、MacBookとUSB接続。上下方向の空間再現や情報量などの表現力が秀逸だ。シューベルトを聴くと、演奏に骨格が生まれて各楽器の音像もしっかりとしている。続いてDSD音源を聴くため、カナダの高音質レーベル2xHDから発売されている、カナダ出身の実力派女性シンガー、エミリー・クレア・バーロウ『クリアーデイ』(5.6MHz/1bit DSF)を再生すると、DSD音源らしい滑らかな質感のボーカルと艶やかな音色が聴けた。

D-08uとU1を組み合わせたところ

パソコンからLUMIN U1に繋ぎ換えると、さらに迫力のある表情を見せる。シューベルトでは各々の弦楽器により力が加わり、楽曲の印象まで変わってくる。エミリー・クレア・バーロウでは、滑らかな質感に加えて音色が明るくなり、ボーカルとバックミュージックの対比がはっきりと聴こえ好印象だ。この組み合わせではDSD再生との相性の良さを感じる。

■組み合わせ3 CHORD「DAVE」
金管楽器の存在感が増し、録音本来の演奏の緊張感を再現

次に、今年2月に発売以降、その音が大きな注目を浴びているCHORDの旗艦USB-DAC「DAVE」との組み合わせで試聴した。DAC部に高性能FPGA「Spartan-6 Version LX75」を採用し、164,000タップのWTAフィルター、166個のDSPコアが並列駆動するなど、ハイスペックのUSB-DACだ。

CHORD「DAVE」¥1,500,000(税抜)

まずはMacBookからシューベルトを再生してみると、その情報量の多さに驚く。帯域バランスはフラットでとても見通しが良い。音場の奥行き感や聴感上のSN比も優秀だ。続いてマイルス・デイヴィス『Kind Of Blue』(96kHz/24bit FLAC)を聴く。本作はJazzを代表する1枚だが、アルバムが持っている緊張感やグループに加え、現場の雰囲気が伝わってくるほどの空気感を感じられた。このDACが、ハイレゾソースの限界まで再現するような再生能力を持つことを改めて感じる。

DAVEとU1を組み合わせたところ

U1との組み合わせですると、録音の良さと演奏の迫力をさらに引き出してくれる。やはりU1は音色に迫力がある。マイルス・デイヴィスでは、こちらも緊張感のある演奏に音の力強さが加わることで、特にジョン・コルトレーンのサックスなど金管楽器の存在感が増す。高音質アルバムとして知られているとはいえ、1950年代後半にレコーディングされた音源にここまで生々しい情報が入っているのかと驚かされた。U1をトランスポートとした場合の音調は、ハードバップジャズを始めとするオールドジャズが好きな方に特にお勧めだ。

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