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バランス駆動ヘッドホンアンプの音質もチェック

ハイエンドオーディオ技術を卓上サイズに凝縮。AYREのDAC/ヘッドホンアンプ「CODEX」を聴く

公開日 2016/03/17 12:01 岩井喬
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USB-DAC/プリをスピーカー再生で確認。高解像かつ立体的な音場描写

最後にライン出力のサウンドチェックとして、CODEXのUSB-DAC+プリアンプの音質も確認した。CODEXはプリアンプ・モードに切り替え、XLRバランス出力を用いて、パワーアンプのアキュフェーズ「A-70」、スピーカーのモニターオーディオ「Gold300」に接続した。

パワーアンプに直結して、USB-DACおよびデジタル・プリアンプとしてのサウンドを確認した

高域は倍音の再現が豊かで、華やかな質感をまとった楽器が空間へ散らばる。ローエンドはしっかりとグリップされ、芯を持たせつつしなやかなリズムを刻む。オーケストラの旋律は爽やかで、ピアノはブライトに輝く。解像度が高く、ボーカルをはじめとする音像はフォーカスの良い鮮明な描写で浮き上がる。奥行きが程よく感じられる立体的な音場表現で、透明感も高く実に爽快だ。特にPCM系の音源では、切れ味のよいソリッドな表現で相性が良い。余韻の澄んだ響きとも相まって、ディティールまで克明に描いてくれる。



CODEXは、Ayreが20年以上かけて築き上げてきたサウンドをデスクトップで手軽に味わうことができ、この価格ながらC/Pの高いモデルといえるだろう。先進的なUSB-DACを手掛けてきたAyreのサウンドに初めて触れるヘッドホンリスナーにとっても、魅力的な選択肢だ。デスクトップ向けとしては高級機としての部類に入るモデルであるが、その持てるポテンシャルと音質、発展性を考えると決して高くはない。“First Ayre”としてお薦めしたい逸品だ。


■試聴音源
・レヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』〜木星(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ『ヴィヴァルディ:四季』〜春(192kHz/24bit)
・飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート2013『プロコフィエフ:古典交響曲』〜第一楽章(96kHz/24bit)
・オスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』〜ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・デイヴ・メニケッティ『メニケッティ』〜メッシン・ウィズ・ミスター・ビッグ(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)
・長谷川友二『音展2009・ライブレコーディング』〜レディ・マドンナ(筆者自身による2.8MHz・DSD録音)
・『Pure2-Ultimate Cool Japan Jazz-』〜届かない恋(2.8MHz・DSD)
・Suara「キミガタメ」11.2MHzレコーディング音源(5.6MHzに変換)


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