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ヘッドホンのサウンドを中心に検証

大ヒットモデルがさらに進化。ラックスマンのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「DA-250」レビュー

公開日 2016/02/23 10:30 野村ケンジ
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ラックスマンのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「DA-250」 は、ロングセラーモデル「DA-200」をベースに、最新フォーマット対応から音質強化、機能面のさらなる充実まで実現したファン待望のモデルだ。今回はヘッドホンのサウンドを中心に、その実力を野村ケンジ氏がレビューする。

「DA-250」¥170,000(税抜)

進化を果たした人気モデル。ユーザーの要望に応えた充実の仕様

2010年にデビューしたラックスマン「DA-200」は、当時大きな盛り上がりを迎えつつつあったPCオーディオをメイン用途に据えた本格派USB-DACとして登場した。B4ファイルサイズの本機は、DACとしての音の優秀さもさることながら、プリアンプ機能やヘッドホンアンプとしての実力も持ち合わせていたことから、多くのユーザーに好評を博して大ヒット作となった。そしてDA-200の発売から5年あまり、最新トレンドを取り込んだ“進化版”として登場したのが、この「DA-250」である。

ボディサイズやフロントパネルのデザインなど、外観はほぼDA-200を踏襲している。しかし機能性や音質に関しては、大幅なブラッシュアップが施されている。音質の要となるDACは、同じTI社製ながら32bitに対応した「PCM1795」に変更。最大192kHz/32bitのPCMと、5.6MHzまでのDSDをネイティブ再生できるようになった。加えて、低位相雑音クロックモジュールを44.1k系/48kHz系それぞれに独立して搭載することで、PCオーディオで問題となりがちなジッターによる影響も回避している。

DA-250の筐体内部

ヘッドホンアンプ部やプリアンプ部などのアナログパートも、大幅な強化が図られた。ボリュームには、ラックスマンがフルサイズのハイエンドコンポーネントで用いている電子制御式アッテネーター「LECUA」を新たに採用。しかもヘッドホンとライン出力それぞれに独立して全6回路も搭載し、小音量時のレベル偏差を徹底的に排除している。さらにライン出力は、XLRバランス/RCAアンバランスともにFIX(固定)とVARIABLE(可変)の切り替えを用意。D/Aコンバーターとしてオーディオシステムに組み込むのはもちろん、本機の優れたプリアンプ部を用いてアクティブスピーカーと直結したシステムも構築できる。

また、ヘッドホンアンプにはプリメインアンプの最上位機「L-590AXII」と同等のディスクリート・バッファー回路を搭載して、駆動力を大幅に向上。ヘッドホン出力の感度切替機能も追加された。さらに、ヘッドホン出力とライン出力の同時使用時に、それぞれの出力で音質の変化を生じさせないよう、全系統に独立したバッファー回路を搭載し、安定したサウンドクオリティーを獲得している。

カード型のリモコンが同梱。入力やボリュームを操作できる

またDA-250にはリモコンも付属され、離れた距離からコントロールできるようにもなった。本機はデスクトップだけではなく、オーディオラック内に設置するシチュエーションで使う方も多いだろう。こうした細かいポイントの進化も見逃せない。

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