プリ&モノラル/ステレオパワーアンプをレビュー

これが“北米ハイエンド”の実力。SIMAUDIO「MOON Neo」のセパレートアンプを聴く

井上千岳

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2016年02月29日
これに対して「Neo 340」は、もう1グレード上のプリメインアンプである。8Ωで100W×2の出力を備え、駆動力や制動の点でも下位モデルとは一線を画す音質が大きな魅力だ。価格は国産機のトップクラスと同等だが、それと優にわたり合えるような再現力を備えている。海外製品でこうしたポジションにあるプリメインアンプには、なかなかお目にかかることがない。そういう点でも貴重な存在といえる。

プリメインアンプ「Neo 220i/Neo 250i」Neo 220i:¥210,000(税抜)/Neo 250i:¥280,000(税抜)

プリメインアンプ「Neo 340」¥530,000(税抜)

さらに本機を特徴づけているのが、多彩なオプションである。MM/MC対応のフォノステージ、バランス入力、DACの各ボードが後から追加できるようになっているので、必要に応じて機能を加えてゆくことが可能だ。仮にフルオプションにすれば、アナログからデジタルまで非常に多様なソースを直接入力してコントロール可能になる。またゲイン・ステージをバイパスしてプリアウトだけで出力することも可能なので、ホームシアターなどのボリューム・コントローラーとして活用することもできる。

セパレートアンプの優位性に改めて注目したい

さて以下は、今回の試聴の主要な対象となるセパレート・アンプである。「Neo 350P」はその外観からいかにもオーディオ機器という雰囲気を感じさせるプリアンプである。これもオプションがあって、フォノボードとDACボードが用意されている。DACボードを加えれば先に触れたCDトランスポート 260Dとデジタル接続することが可能で、その他のデジタルソースにも対応して守備範囲が広がる。

プリアンプ「Neo 350P」¥430,000(税抜)

性能の点で目を引くのが混変調歪みで、測定限界以下となっている。また高調波歪みも0.0005%、SN比は120dB以上という。フルボリュームでのことだが、それはどこでもそうだから、これはかなり驚異的な数字と言わなければならない。後で触れるが、音質にもそのことが強く反映されている。

背面端子部

パワーアンプはステレオとモノの2種類がある。モノの方から触れておくと、「Neo 400M」というモデルで、やはり独自開発のバイポーラ・トランジスターを搭載している。フルバランス・ディファレンシャルという高度で精密な回路構成で歪みを低減し、出力は8Ωで400Wを実現。A級領域を10Wまで拡大している。オリジナルの大型トロイダル・トランスによる電源部も、駆動力とパワーの確保に利いている。

ステレオ・パワーアンプ「Neo 330A」¥500,000(税抜)

背面端子部

これをステレオ仕様としたのが「Neo 330A」で、出力は8Ωで125W×2。ブリッジでは400Wが保証されている。回路はやはりバランス・ディファレンシャル構成だが、A級領域がちょうど半分の5Wというのが面白い。

モノラル・パワーアンプ「Neo 400M」¥500,000/1台(税抜)

背面端子部

プリ+ステレオパワーは現代的スピードと高S/N、解像感を備える

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