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角田郁雄のオーディオSUPREME

【第5回】角田郁雄が各ジャンルから選ぶ「2014年のオススメモデル」はコレ!

公開日 2014/12/22 17:24 角田郁雄
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USB-DAC(ミドルクラス)
EXOGAL「Comet Computer DAC」
CHORD「Hugo」

20万円から40万円前後の価格帯におけるUSB-DACで印象深かったのは、EXOGAL「Comet Computer DAC」(レビュー記事)とCHORD「Hugo」(レビュー記事)でした。この両モデルが高品位なアルミボディを採用し、美しい仕上げも目を引きます。

EXOGAL「Comet Computer DAC」

Comet Computer DACはWadiaの元設計者が開発した新作モデルで、ΔΣ型DACチップの空間性・繊細性と、マルチビット型DACチップの中低域の力強さを両立させていることが特徴です。またライン出力とヘッドホン出力で異なるDACチップを使用し、Wadiaのスレッジハンマー・バッファーを彷彿とさせるスルーレイト2000V/μsの強力な出力段を搭載。弱音から強音まで立ち上がりの良さを感じさせます。

CHORD「Hugo」

一方のHugoは、「QBD76HDSD」に搭載されたFPGAによるWTAフィルターとディスクリート構成のパルスアレイDACをコンパクトにまとめたモデルで、空間に高密度な音像を描くことが特徴。理想的な電源であるバッテリー駆動することも特筆できます。このモデルはヘッドホンアンプとして捉えられがちですが、据え置きDACとしても素晴らしい再生力を示します。私の愛用機でもあります。

USB-DAC(エントリークラス)
DENON「DA-300USB」
TEAC「UD-301」

次に10万円以下のクラスの価格で、高品位な音質を実現するモデルとして、DENON「DA-300USB」とティアック「UD-301」を紹介します。両モデルの音に共通する要素として、中低域に厚みがあり、DSDだけではなく、96kHz/24bitの音源でも耳になじむ豊かな響きが聴け、瞬発力にも優れています。リーズナブルな価格で、長時間いい音を楽しみたいというミュージック・ラヴァーにお勧めできるモデルです。

DENON「DA-300USB」

DA-300USBの特徴はSACDプレーヤー「DCD-SX1」の技術が踏襲され、リッピング音源もAdvanced AL32 Processingにより、ハイレゾ同等の音質で聴けることが特徴です。これはCDリッピング音源を楽しむ上で大きなアドヴァンテージとなります。

TEAC「UD-301」

一方でUD-301は徹底したデュアル・モノラル構成を採用し、高品位な電源を搭載しています。XLRバランス出力で聴くと、スタジオのデジタル機器を思い出させるほどの広い空間と解像度の良さも聴かせてくれます。両モデルともに、長年培ってきた技術を凝縮して投入している点にも好感を持ちました。

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