[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第48回】輝け!“低音ホン”選手権 − 低音再生が充実したヘッドホン4機種を聴き比べ

高橋敦

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2013年05月31日
今回は「低音再生」が充実したヘッドホン“低音ホン”4機種を徹底聴き比べ!

近年のポップ・ミュージックの流れを見ると、そのアレンジやサウンド・プロデュースにおいて従来よりも低い帯域を積極的に生かした曲やジャンルが多くのリスナーに受け入れられており、その流れはポップスにも完全に波及している。

…というのは某メーカーのヘッドホンの説明資料からの受け売りなんですけれどね。

しかしそんな説明を受けなくても、日々音楽を聴いている中でそのことを自然に感じている方は多いだろう。J-POPのランキング上位に入るような曲に、コンテンポラリーなダンス・ミュージックのテイストが導入されているのは、全く珍しいことではない。むしろいまやふつう、ふつう、わりと普通。その低音が生み出すグルーブの魅力にハマっている方もいるはずだ。

そうなるとヘッドホン&イヤホンの分野でも、ミュージシャンとリスナーのそういった嗜好に対応してサウンド・バランスにおける低音の比重を従来よりもぐっと引き上げた製品が人気だ。それらをここでは「低音ホン」とでも呼んでおこう。

しかし「低音ホン」とか一括りにはしてみたものの、いままでに仕事で多くの製品を試聴してきた経験から言って、当然ではあるがその音はモデルごとに大きく異なる。同じように低音の再現性をウリにしているモデルでも、その低音の感触がまるで異なったりするのだ。となると自分に本当に合う製品を見つけ出すのは、まあオーディオ機器選びはいつでもそうなのだが、一苦労だ。

…というわけで今回は、ここ半年くらいで特に僕の印象に残った低音ホンをピックアップしてみる。それらをサンプルに「ざっくりとは同じ低音ホンという扱いでもそれぞれに個性がある」というところに注目してみることにした。低音ホン選びの参考にしてもらえればと思う。

では今回のサンプルとした低音ホンを紹介しよう。


ソニー「MDR-XB920」。実売1万9,800円。EXTRA BASSシリーズの最新モデル(関連ニュース)。


オーディオテクニカ「ATH-WS99」。実売1万6,800円。SOLID BASSシリーズの上位モデル(関連ニュース)。


beats by dr.dre「mixr」。2万4,800円。beatsヘッドホンの中で軽量性・携帯性を高めたモデル(関連ニュース)。


デノン「AH-D400」。実売2万3,000円。URBAN RAVERシリーズのフラッグシップ(関連ニュース)。

以上4機種の低音ホンで、各モデルの低音度合いをチェックしていく。ちなみに、本記事の最終5ページ目には、4機種それぞれの低音の傾向表を一気に並べているのでぜひ参照されたい。では早速ソニー MDR-XB920から。

というわけでトップバッターはソニー「EXTRA BASS」シリーズの最新モデルMDR-XB920

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