【特別企画】レンズシフト対応の兄弟機「W1070」との違いは?

フルHD/3D対応の超短焦点ハイCPプロジェクターBenQ「W1080ST」の実力に迫る

鴻池賢三

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2013年05月17日


フルHDで幅広い3Dにも対応するベンキューのDLPプロジェクター「W1080ST」と「W1070」を2ヶ月連続でレビューする本企画。前回お届けした、実売10万円を切る価格帯でレンズシフトを備えた「W1070」のレビュー(関連記事)に続いて今回は、世界で初めてのフルHD解像度の超短焦点モデル「W1080ST」の実力を検証する。

■1.52mで100型の短焦点フルHDプロジェクター

本機は、今までありそうで無かった、世界初となる、フルHD(1,920x1,080)解像度の短焦点プロジェクターである。僅か1mの投射距離で約60型、1.52mで100型を実現でき、一般的なフルHD解像度のプロジェクターに比べると、同じ画面サイズを投影するのに、投射距離は約半分で済むユニークな製品だ。

W1080ST

言い換えると、従来は短い投射距離で大画面を得ようとすると、解像度が1,280x800のWXGA止まりだった。大画面になればなるほど、画素が見えやすくなり、筆者の感覚では、60型を超えるとフルHDが望ましい。WXGAとフルHDの違いは非常に大きく、画質の差と言うよりも、快適さの次元が違う。iPhone3GとRetinaディスプレイのiPhone4差と言っても過言ではない。短焦点フルHDの登場により、4畳半程度の部屋でも、またプロジェクターの設置場所が限られても、100インチシアターが実現可能になったのだ。短焦点に加え、幅広い3D形式に対応するなど、機能面でも抜かりなく、実売価格が12万円前後と手頃なのも注目に値する。

天板の様子

本機のリモコン

前回は、本機の兄弟機とも言える、100インチ画面時の投射距離が2.54〜3.3mの標準的な焦点距離を持つ「W1070」を検証した。同機の詳細については、別途レビューページを参照して欲しいが、フルHDの緻密で滑らかな解像度が楽しめ、色再現もナチュラルで映画の上質な映像を鑑賞するにも充分なレベルであった。

W1070

本機W1080STは、W1070とベースが共通である事から、機能面では同等と言えるが、短焦点化による画質への影響はどの程度なのか気になるユーザーも多いだろう。

そこで今回は、世界初のフルHD短焦点を謳う本機が、W1070と同様に「ホームシアター用途としても通用するのか?」、そして、実際に投射を行って設置性を確認し、どのようなシチュエーションで持てる力を最大限に発揮できるのかを検証した。

■1.52mで100型の短焦点フルHDプロジェクター

まずは製品の概要を紹介しよう。

映像デバイスはW1070と同等で、カラーホイールを持つ単板のDLP方式である。本機の最も特徴であるレンズ周りは、まず、丸く飛び出した魚眼レンズのような前玉が印象的で、一目で短焦点タイプである事が分かる。

レンズ部

短焦点モデル特有の設置性に関する問題もクリア

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