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<安蔵靖志のAV調査隊>第1回

4Kカメラ、買うならどっち? ソニー“HandyCam”「FDR-AX100」VS パナソニック“LUMIX”「DMC-GH4」

公開日 2014/05/22 11:00 安蔵靖志
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そのほか、気になったのが4K動画を撮影する際のLUMIXの撮影モードの制限だ。プログラムモードなど通常のモードでも動画撮影ボタンを押すだけで動画撮影がスタートするが、4K動画を撮影したい場合はクリエイティブ動画モードに設定しなければならない。クリエイティブ動画モードに設定すると、シャッターボタンを押しても動画撮影ボタンを押しても動画撮影が始まるという使い勝手も少し気になった。

PANASONIC「DMC-GH4」の4K動画撮影モードの設定画面

4K動画を撮影する場合、“水平取り”はとても重要だ。その点、LUMIXに内蔵している電子水準器機能は便利に感じた。画面上に「あおり」と「水平傾き」の2方向の水準器を表示してくれるので、建物や自然の風景などを傾きを付けずに撮影しやすい。

■LUMIXはこだわりの撮影がしやすいのが魅力

ハンディカムもLUMIXもマニュアル撮影機能が充実しているため、自分好みの作品のような映像を撮影できる。しかし、LUMIXの方が自分の好みに合わせた撮影がしやすいと感じた。

それぞれのカメラで4K動画の撮影のしやすさも検証したが、自分の好みに合わせて撮影しやすいと感じたのはLUMIX GH4だった

LUMIXをクリエイティブ動画モードに設定すると、写真撮影と同様に「プログラムAE」「絞り優先」「シャッター速度優先」「マニュアル露出」の4つのモードが選べる。思い通りのボケ味を出すために絞り優先モードを選んだり、糸を引くような川面の映像を取るためにシャッター速度優先モードを選んだりできる。

LUMIXにはボタンやダイヤルが多いため、戸惑う方もいるかもしれない。しかし一般的なデジタル一眼カメラに共通する使い勝手なので、デジタル一眼の撮影に慣れた人なら違和感なく使えるだろう。

さらに「クリエイティブコントロール」を選択すれば、ビビッドな色表現の「ポップ」や、なつかしい風合いの「レトロ」などといったフィルター効果をかけることも手軽にできる。デジタル一眼の使い勝手に慣れた人なら、こちらも使いやすいはずだ。

ハンディカムの場合はデジタル一眼共通の使い勝手とは異なることから、その使い勝手に慣れるのはなかなか難しいように思えた。ボタンやダイヤルが少なく、多くの操作や設定はタッチパネルで行うようになっている。その分、機敏な設定変更やモード変更などが難しく、LUMIXのように「慣れれば慣れるほど使いやすくなる」といった感じはない。

SONY「FDR-AX100」の4K動画撮影モードの設定画面

そういう意味では、LUMIXの長所の一つのとして、デジタル一眼ならではの使い勝手とカスタマイズのしやすさが挙げられるだろう。

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