HOME > レビュー > 【レビュー】「SLINGBOX 350 HDMI SET」を海外出張で使い倒す − 「リモート視聴」とどっちが便利?

<山本敦のAV進化論>第6回

【レビュー】「SLINGBOX 350 HDMI SET」を海外出張で使い倒す − 「リモート視聴」とどっちが便利?

公開日 2014/04/30 11:58 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

今回は「NEXUS 7(2012)」にAndroid版の「Sling Player」と「TV SideView」を導入し、それぞれを試した。なお、公式に対応する機器はAndroid 2.2以上を搭載するAndroid端末。iOS版の「Sling Player」はiOS 6.1以上のiPhone/iPod touch、およびiOS 7.0以上のiPadとなっている。

他のユーザーをゲストとして追加できる機能も備えている

ポップアッププレーヤー画面での再生

今年のIFAグローバルプレスカンファレンスはトルコのアンタルヤで開催された。東京・成田からであれば、イスタンブールで飛行機を1度乗り継ぐだけで通常は辿り着けるのだが、今回はイベント初日に開催されるレセプションに間に合う便が都合できなかったため、羽田→関西空港→イスタンブール→アンタルヤという2度乗り継ぎの少々ハードな旅程で向かうことになった。

手始めに大阪・関西空港で外出先からの視聴テストを行ってみた。関西空港は使用時間制限なしで無料Wi-Fiが使える。ネットワーク環境が非常に安定しているため、フルHD画質での視聴もたいへんスムーズだ。TV SideViewも720pの最高画質で快適に視聴ができた。

テレビ番組の映像を再生しているところ

関西空港の無料Wi-Fiで視聴。ハイビジョン画質でもスムーズに再生できた

乗り継ぎのイスタンブール・アタテュルク国際空港に到着。この空港には無料で使える無線Wi-Fiがあるだろうか? 到着してすぐに検索をしてみたところ、残念ながらどのサービスも有料だった。調べるうちに1ユーロを払えば5時間使用できる「BTA」というプロバイダのサービスが見つかったので、これを使ってみることにした。はじめは登録申込みを行ったPCで軽快にWebブラウジングができたのだが、タブレットも接続したとたんに通信できなくなった。どうやらこのサービスのネットワーク環境はとても貧弱かつ不安定なようで、残念ながらSLINGBOXでの視聴はできなかった。お試し料金が1ユーロで済んだことがせめてもの救いだ。

イスタンブールに到着後、現地の1ユーロWi-Fiにつないで試してみた

残念ながら遠隔視聴はできず。メールやインターネットブラウジングもできなくなってしまった。1ユーロだからあきらめはつくものの困ったものだ


TV SideViewでも試してみたが結果は同じ
現地時間の夕方頃、プレスカンファレンスが開催されるホテルに到着。アンタルヤの市内からバスで40分ほど移動したゴルフリゾートだ。今年の4月にオープンしたばかりというピカピカのきれいなホテルなのだが、面白い(?)ことに館内のいたるところで、まだ仕上げが終わっていない箇所の内装工事が行われている。「こんなことでインターネットはつながるんだろうか?」という不安が頭をよぎる。そもそも、毎年このグローバルプレスカンファレンスは各国のリゾートホテルで開催されるのだが、どうやらリゾートに訪れるヨーロッパの人々からは「ネットがバリバリ使えないと困るぜ」というニーズが少ないようで、ネットがつながらない、あるいは非常に速度が遅いということも何度か経験してきた。

次ページネット環境完備のホテルのはずが…

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE