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【特別企画】ネットワークオーディオに最適なNASを検証

QNAPのNAS「HS-210」レビュー − DSDにも対応、ネットオーディオ定番ブランド最新モデル

公開日 2014/03/25 10:30 山之内 正
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■HS-210からネットワーク再生を行い使い勝手や音質をチェック

インストールが完了したNASはパソコンやネットワークプレーヤーの操作ソフトから見えるようになり、音楽データのコピーや再生操作が自由に行えるようになる。リンのDSを操作する「KINSKY」の画面では、左側のライブラリー一覧にTwonky Media[(NAS名)]という形式で他のNASとともにHS-210が表示され、ミュージックフォルダ内のデータが「アルバム」、「アーティスト/アルバム」、「アーティストインデックス」など10種類の詳細な項目に分類される。アルバム一覧ではジャケット画像も表示されるので、選曲はとてもスムーズだ。

ハイレゾデータを中心にパソコンの音源をいくつかHS-210にコピーし、動作確認を兼ねてリンのKLIMAX DSで再生してみた。パット・メセニーの新作『KIN(←→)』(FLAC 96kHz/24bit)はパーカッションとアコースティックギターのアタックが俊敏で、目の前で鳴っているような鮮度の高いサウンドが広がる。楽器の数が増えて厚みを増してもエネルギーが飽和する感触がなく、大きめの音量で聴いても音色が硬くなることもない。CDフォーマットではそこまでの余裕とダイレクト感を引き出すのが難しいのだが、再生条件を吟味したハイレゾ再生では迫真の実在感が生まれるのだ。

HS-210とLINNのKLIMAX DSを組み合わせて試聴した


HS-210はサウンドのクオリティもハイレベルであることを確認できた
加藤訓子の『CANTUS』(FLAC 192kHz/24bit)は静寂に満ちた空間の広がりを最小限の音で表現した秀作。HS-210とKLIMAX DSの組み合わせは、その澄んだサウンドをアーティストの意図通りに再現する。一つひとつの音の純度が高いため、静寂感と空間の深さが際立つのだ。

HS-210は先行機種からQNAP製NASの使いやすさを受け継いでおり、ネットワークプレーヤーのパートナーとして安心して使える製品に仕上がっている。さらに、金属ボディとファンレス構造を従来以上に吟味することによって、安定した静音動作を実現していることにも注目したい。「静寂」にこだわる音楽ファンならHS-210が実現する価値の大きさに異論はないはずだ。

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