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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第38回】人気モデル後継機の実力は? USB-DAC搭載ポタアン、FiiO「E07K」を試す

公開日 2013/03/15 15:06 高橋敦
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■96/24ハイレゾ対応! 出力はE-07の約3倍

USB-DAC部分は96kHz/24bit対応に進化した。いわゆるハイレゾ対応だ。

筐体はヘアライン処理、ボタンもスピン加工されていて、コストパフォーマンスの高いモデルながら安っぽさはない

アンプのプリとパワーのチップはAnalog Device社のAD8692とTexas Instruments社のTPA6130Aを使用している。これはE7からそのまま引き継いでいる仕様だが、それでいて出力はE-07の約3倍に引き上げられており、より余裕を持ってヘッドホンを駆動する。

ただしその代わりなのか、内蔵バッテリーでの駆動時間は、E7が80時間だったところがE07Kでは24時間に短縮されている。とはいえ、僕としては24時間も確保されていれば十分だと感じる。

イコライザー機能は、E7では3段階の低音ブーストのみだったが、E07Kでは高音と低音それぞれ10段階(±5段階)の調整が可能。好みに合わせてより積極的かつ微妙に追い込める。

イコライザー。高音と低音を+10から-10まで2ずつ調整可能。つまり高音と低音を上下それぞれ5段階で調整できる

さらに2人での同時リスニングが可能なデュアル・ヘッドホンアウトの搭載も特徴的である。…リア充の方はせいぜいラブラブで活用してくださいっ! どうぞご自由に二人の世界を作ればいーんじゃないですか!?

ヘッドホン出力端子×2。ヘッドホンを2個つないで聴き比べ、スピーカーも同時接続など、ぼっちでも活用できないことはない

下部にはUSBのmini-B端子、オプションのドックE9との接続用のドック端子、ライン入力端子が用意されている

…失礼、少々取り乱してしまった。気を取り直して説明を続けよう。そのほか、電源を入れ直してもボリュームを記憶する設定、最大ボリュームを制限して耳を守る設定、スリープ機能など、細かな設定や機能も充実している。各設定は画面のメニュー項目をボリュームボタンで上下してメニューボタンで決定するという要領で行うが、説明書を見るまでもなく簡単に操作できた。

シリコン製のカバーが標準付属。扱いが荒っぽい方もこれを装着しておけば傷や破損をある程度は防止できる

ソフトケースも付属。さらに丁寧に扱いたい方はこちらを使うとよいだろう

さて、次はお待ちかねの音をチェックだ。ポタアンとしての使い勝手とUSB-DACとしての使い勝手、両方をガッツリ試してみた。

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