野村ケンジが試聴

ソニーの新ヘッドホン「MDR-1R」レビュー − クラシックから初音ミクまで幅広い楽曲で実力チェック

野村ケンジ

前のページ 1 2 次のページ

2012年09月26日
■既存のラインナップとは全く異なるコンセプトを持つ全く新しいシリーズ

このところ矢継ぎ早に様々なオーディオ系新製品を投入しているソニーだが、そのなかでも多くのユーザーから注目を集めているのが、密閉型ヘッドホン「MDR-1R」だ。こちらの製品、既存のラインナップとは全く異なるコンセプトを持つ、全く新しいシリーズに属するものなのだという。

MDR-1R。BluetoothとNFC対応の「MDR-1RBT」、ノイズキャンセリング機「MDR-1RNC」も用意している

カラーバリエーションとしてシルバーもラインナップ

では、具体的に既存の製品とどこが違うのか。密閉型のハウジングや40mm口径のドライバーユニット、液晶ポリマーフィルム製の振動板などは、これまでも「MDR-Z1000」などに採用されてきたもので、多少の改良が施されているだろうが、外観が大きく変化するほどの違いは見いだせない。

イヤーパッド

いっぽうユーザビリティーの面では、アラウンドイヤータイプのパッドを採用しながらも、スイーベル機構を盛り込むことでコンパクトに収納できるようにするなどの進化点も見られるが、全くの新シリーズと強く感じられるほどではない。

スイーベル

しかし、実物を目の前にしてみると印象は一変する。オーソドックスなスタイルでありながらも、どことなく斬新さを感じるデザインは、近年のクルマでよくみる“ネオクラシック”的なテイストを感じる。

低反撥ウレタンフォームを立体的に縫製し、かつイヤーパッド自身が装着時、内側に倒れ込む構造となっているところもユニーク。ボディ全体の軽量さとも相まって、装着感もなかなか良好だ。

イヤーパッドを外したところ(写真はMDR-1RBTのもの)

イヤーパッド。従来は裏側一面を使って接着していたが、今回は外側だけで本体と接着

またサウンドキャラクターのコンセプトも、いままでとはかなり異なっている。これまでの製品、例えばモニター系のZシリーズでは、「ライブハウスのステージ上」を意識して音を作り上げていったのだというが、「MDR-1R」ではそういったリアル至上主義に柔軟性を持たせ、「素性の良い音」から「印象の良い音」「聴いていて楽しい音」へと、サウンドキャラクターの方向性を変化させたと同社では説明している。

クラシックから初音ミクまで − 様々なジャンルで音質チェック

前のページ 1 2 次のページ

関連記事