HOME > レビュー > 【ユーザーレポート】マランツのネットオーディオ機器を読者4名が自宅で体験!

NA7004などの機能・音質をリアルレポート

【ユーザーレポート】マランツのネットオーディオ機器を読者4名が自宅で体験!

公開日 2011/11/18 10:00 構成:編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

最新AVアンプの進化ぶりに感動!
「NR1602」モニターレポート 新潟県・川上様

■「たった数年でAVアンプはこれだけ進化していたのか」

まず私がモニターレポートに応募した理由から書きますと、これまで、2005年に発売された、かなり昔のAVアンプを使っていましたので、HDMIの入出力端子がないことを不便に感じていました。

最近のAV機器はほぼすべてHDMI端子が搭載されていますし、我が家でもその数は増える一方です。AVアンプにHDMI端子がないと、せっかくの能力が発揮できません。

また、ふだんiPod touchを使用しているので、AirPlayにも興味がありました。iPod touchからワイヤレスで好きな音楽を聴けたら便利だろうな、と思っていました。

そこにちょうど今回の企画があったので、応募させていただきました。使い始めて数週間が経ち、色々な機能を活用していますが、本当に満足し、感動しています。たった数年でAVアンプはこれだけ進化していたのか、と浦島太郎状態です。

■AVアンプらしからぬスタイリッシュな外観にも好印象

本体の外観はスリムで、ちょっとAVアンプとは思えないほどスタイリッシュです。プレーヤーと言われても誰も気づかないのではないでしょうか。

NR1602です。ブラックボディが精悍な印象です

私見ですが、ほかのAVアンプは、大きすぎて無骨なものが多いと思います。もちろん、接続端子もたくさん必要でしょうし、多チャンネルアンプを内蔵する物理的なスペースも必要でしょうから、大きくなりがちなことはわかります。

ですが、大きいと存在感がありすぎて、インテリアとマッチしません。これまで、私は気にならなくても、妻がリビングに置くのを嫌がるケースも多かったのですが、NR1602はそのハードルをクリアし、無事リビングへの設置が許可されました。また、スリムながらHDMI端子も4端子あるので、当面は接続にも困ることはなさそうです。

■エントリー機からの買い替えで音質も向上

さて、NR1602を使いはじめて、まずはその多機能ぶりに驚きました。まずは自動音場設定がきめ細かく行えることに、隔世の感を強くしました。音場設定では、レベル調整だけでなくイコライジングも行ってくれるとは知りませんでした。自分で調整できるほど耳が良くないので、ここまで機械がやってくれると、すごく助かります。

音質も、これまでの5万円クラスの製品と比べ、音の力強さ、透明度が上がり、明らかに良くなりました。これまで使っていたアンプに比べ、クラスが若干上の製品であるからなのか、それとも技術の進歩によるものかはわかりませんが、とにかくこれでBlu-rayなどの映画を楽しむのがさらに楽しくなりました。

■ネットワークオーディオにもチャレンジ

今回モニターレポートに当選したのを機に、ネットワークオーディオにもチャレンジしてみました。はじめはNASが認識できないなど色々と試行錯誤しましたが、そのあたりはNA1602とは関係のない話なので割愛します。

もともとルーターは使っていたので、そこに今回購入したバッファローのNASを接続しました。あとはiTunesのライブラリーをNASにコピーし、デフォルトライブラリーをNAS内のライブラリーにしました。

操作に使っているのは、これも最近手に入れた「iPhone 4S」です。マランツ純正のアプリ「Wizz App」をApp Storeでダウンロードし、アプリを起動すると、NR1602が認識されているので、これを選択。するとリモコンのボタンが並び、ボリュームの操作やセレクターの切り替えなどができます。たまにリモコンが見あたらなくなって慌てることがある私には嬉しい機能です。

Wizz Appを立ち上げたところ。NR1602の名前が見えています

電源のON/OFFなどの操作もWizz Appで可能です

Wizz AppでソースセレクトからNET/USBを選ぶとNASの名前が出てきましたので、これを選択。あとは階層に沿って楽曲を選択すると、タイムラグもほとんどなく再生がはじまりました。

しばらく使っていると、楽曲フォーマットによって、多少相性の問題があることがわかってきました。かなり以前にリッピングしたものはMP3、この数年はAACと、ライブラリーに2つのフォーマットが混在していたのですが、AACでは再生に時間がかかったりする楽曲もありました。動作はMP3の方が安定していると感じました。

■FLACをメインに。単体プレーヤーにも興味津々

ならばと、次は話題のFLACでのリッピングを行ってみました。まだ取り込んだ楽曲はそれほど多くありませんが、MP3と同様、再生は非常に安定し、なおかつ再生開始までのタイムラグも少ない印象です。NASの容量も余っていますし、FLACの方が音質も良いので、今後はFLACをメインにリッピングし直そうと考えています。

とにかく、膨大なライブラリーへすぐにアクセスし、再生をはじめられる操作性は「快適!」の一言。ただしWizz Appは楽曲リストのスクロールや表示が遅いのがやや難点。再生操作はDiXiM DMCというアプリを使って、電源のON/OFFなどはWizz Appで…といった具合に使い分けるのが良さそうです。

Plug Playerの画面。楽曲のリスト表示のスピードが速くレスポンスも軽快です

ネットオーディオ誌付録のハイレゾ音源も再生してみました

もちろん音が途切れることもなく、音質にも満足しています。こうなると、NA7004など単体プレーヤーとどれだけ音質の差があるかも気になってきました。

自宅には1,000枚近くCDがあるので、地道に取り込みながら、ネットワークオーディオプレーヤーの導入も検討してみたいと思います。

■AirPlayとネットワークオーディオはうまく使い分けたい

最後にAirPlayです。これにはもともと興味津々でした。iPod touchをもともと持っていましたし、iPhone 4Sも買ったので、そこに入れている楽曲をそのまま再生できたら便利だろうと思っていました。

AirPlayを使うのは、本当にカンタンでした。iPhoneの「ミュージック」アプリに表示されたAirPlayのアイコンを押して、NR1602を選択するだけです。そうするとAVアンプのセレクターが別のところでも、音楽の再生がはじまります。iPod touchはふだん妻も使うのですが、妻もAirPlayはすぐに覚えて便利に活用しています。

一方、AirPlayは便利でカンタンなのですが、限界もあるな、と思いました。iPhoneやiPod touchの中の曲を再生する機能なので、当たり前ですが転送してない曲は再生できません。パソコンのiTunesからAirPlayで曲を再生することもできますが、自宅はパソコンを置いている場所とNR1602を置いている場所が離れているので、使う機会は少なそうです。

持っている楽曲をすべてNASに保存し、高音再生できるネットワークオーディオプレーヤー機能とAirPlayは、利用シーンが異なることは確かです。

我が家では、妻がふだん聴く楽曲はすべてAACでiPod touchに入れておいてAirPlayで、私が帰宅してからじっくり音楽を聴くときにはNAS内の音源で、という使い分けになりそうです。



最後になりますが、NR1602のデザインや使い勝手、機能、音質に大変満足しています。特にHDMIもない昔のAVアンプを使っていた私の場合、全般的な機能の進化の大きさに驚きました。今回はプレゼントということで頂いてしまいましたが、もし買っていても絶対に満足していたと思います。

次ページ第一号機として高い完成度 − M-CR603レポート

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク