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圧倒的な臨場感と没入感

ソニーのヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」でPS3の3D立体視ゲームを体験!

2011/10/18 折原一也
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ソニーから11月11日に発売されるヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」。0.7型/1,280×720ドットの有機ELパネルを2枚搭載し、3D視聴にも対応という、AVファンとしても注目のスペックを持って登場したことで、大いに期待している読者も多いことだろう。

ソニーの3D対応ヘッドマウンドディスプレイ「HMZ-T1」

筆者も今年1月に開催されたInternational CES会場でテストして以来、オーディオビジュアルの本流の製品の一つになるかという興味も含め、個人的に興味を抱き続けてきた製品だ。今回は当サイトから3Dゲームをプレイして欲しいとのリクエストがあったので、早速装着を試みた。

■装着をしっかり行い、快適さと画質を両立させよう

これまでのレポートでも再三触れられていることだが、「HMZ-T1」を使うときに重要なのは、装着をしっかりと行うことだ。筆者は製品発表前から何度も視聴しているが、装着は慣れるまで少し時間がかかる。特に常時メガネをかけている筆者にとって、上から被って装着するのはこれまでにない体験だからだ。

装着の手順を説明しよう。まず目の位置に合わせてレンズ位置を調整しておき、電源を入れた状態で後頭部に当たることになるバンドを最大まで引き出した状態で額を当て、バンドを締めて頭部に仮装着する。

本機の装着のキモとなるのはここからの微調整だ。ピタリと合った位置から位置がズレた状態ではわずかにフォーカスがずれ、細かな文字などが上下左右に滲むように見えてしまう。だから微調整が求められるのだ。メガネユーザーの場合は特に調整がシビアになる。

バンドの締め具合との兼ね合いを考えながら調整を行うのだが、筆者が何度かトライして体得したコツは、若干上の位置でバンドを十分な固さで固定し、そこから力を加えて下に押し下げていくという方法だ。細かく移動させながら全画面でフォーカスが合う位置を探し、さらにバンドをもう1段締めると上手く落ち着くようになった。

装着の調整を行う折原氏

今回試用したモデルには額に当てるパッドが1種類のみ付属していたが、製品版ではメガネ装着時に適したパッドも付属する予定。これによりメガネ使用時の装着性が向上するはずだ

ちなみにメガネをかけていると「HMZ-T1」と目の下にやや大きめに隙間ができる(わずかに下が見える)ので、その隙間を付属のライトシールド(ゴム製のパッド)を付けた方が良い。…のだが、これを手探りで取り付けるのは、慣れるまではかなり難しいと断っておこう。一度、「HMZ-T1」を取り外した状態で予習しておくことをオススメしたい。

ライトシールド非装着時

ライトシールドを装着したところ。下からの光漏れを抑える

■メガネ男子でも装着に問題無し!

世の中のメガネ男子諸君の関心事は、メガネをかけたままで問題なく映像が見られるかということだろう。結論から先に述べると、裸眼と完全に同じとはいかないまでも、大きな問題はない。

「HMZ-T1」の映像は、750インチのスクリーンを20m離れた位置から視聴している状態を想定しており、視野は45度の設定になっている。そのため、端の方を見ようとするとメガネのフレームの存在が気になることがある。もっともこれは、メガネをかけていれば日常生活でも起きることなので、特に気にする必要は無いだろう。

もう一つ、筆者が使用しているメガネはレンズにプリズムが入っており、もともと周辺部が歪んで見える特性がある。本機を装着していると、頭を動かさずに目だけをを動かすことになるので、余計にその歪みを感じやすい。ただし、その結果として使用に支障が出るかといえば、これも特に気にするレベルのものではない。プリズム入りレンズのメガネ男子も安心して欲しい。

HMZ-T1を起動すると写真のような注意が表示される

ウェルカム画面。フォーカスを合わせるためスライドスイッチで調整する

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