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総合バランスに優れた注目モデル

シャープ “AQUOS” Z5レビュー − 画質から機能、節電性能、使い勝手まで徹底ハンドリング

公開日 2011/04/11 10:30 編集部:風間雄介
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初期の薄型テレビに比べ、いまの薄型テレビの消費電力は格段に少なくなった。買い替えを行うことで大きな節電効果を見込めるケースが多いはずだ。

テレビの消費電力のうち大きな割合を占めるのがバックライトだが、AQUOS Z5はエッジ型のLEDバックライトを搭載。しかも部分駆動という、現時点で最も消費電力の少ないバックライト技術を採用している。

消費電力を抑えるためには、バックライトの光を効率よく利用するための性能も重要だ。前回紹介したように、UV²Aパネルは開口率がとても高く、光の利用効率が良い。またクアトロンパネルもバックライトの光を無駄なく使えるので、同じ明るさであれば、より少ない消費電力で映像を表示できることになる。

AQUOS Z5は、液晶パネルとバックライトという、いわば消費電力を抑えるための基本仕様が充実しているだけではない。より賢く節電するための機能が数多く盛り込まれている。

人の動きを検知し、これとテレビの動作を連動させて省エネを実現する「ムーブセンサー」もその一つだ。他メーカーのテレビでも類似機能を搭載しているものがあるが、AQUOSのムーブセンサーはとても細かな設定が可能で、これにより徹底した節電が行える。

人の動きを検知するムーブセンサーを装備する

たとえば、人がテレビの前から離れてから移行する節電画面設定は「映像あり」「映像無し」の2通りが選べるのだが、映像無しを選択すると、そのあいだの消費電力は約50%に落とすことができる。節電画面に移行するまでの時間も細かく設定でき、1分/5分/10分/15分/20分/25分/30分の7段階で選択できる。さらに、一定時間が経過しても人が戻ってこないと自動で電源が切られるのだが、この時間も5/15/30/45/60分の5段階で設定することが可能だ。

ムーブセンサーの設定画面。細かく条件が設定できるので、自分のスタイルに合わせた節電が可能になる

「照明オフ連動」もAQUOS独自の節電機能だ

明るさセンサーとムーブセンサーを連動させた「照明オフ連動機能」もAQUOS独自の節電機能だ。部屋の照明が消えるとテレビの電源が自動的にオフになるというもので、ムダな電力を抑えられる。この機能はムーブセンサーと連動させることができ、連動させている場合はテレビの前に人がいれば電源は切られない。また電源切状態への移行時間を0/15/30/60分の4段階で手動設定することもできる。

そのほか、無信号電源オフや無操作電源オフなど基本的な節電機能も、もちろん装備している。

■重要な情報を知らせる「AQUOSインフォメーション」

使い勝手を高める機能について見ていこう。今回のテストでは「AQUOSインフォメーション」の便利さが実感できた。AQUOSインフォメーションは、画面の右下に様々な情報を表示する独自機能。よく見る番組をテレビが学習し、表示する「常連番組」機能とも連動し、現在放送中の常連番組を表示することができるので、お気に入りの番組を見逃すことが減りそうだ。

また、当日と翌日のおすすめ番組を表示することもできる。本機はUSB-HDDへの録画にも対応しているが、気になる番組名を見つけたら、そこからUSB-HDDへの録画予約を行うこともできるので、とても便利だ。

画面の右下に表示される「AQUOSインフォメーション」。写真は常連番組を表示しているところ

当日と翌日のおすすめ番組を表示させることもできる

■細かな条件を組み合わせられる「見つかる検索」

番組表関連の機能では、好みの番組を探せる、その名も「見つかる検索」機能の充実ぶりを特筆したい。見つかる検索には「特徴検索」と「組み合わせ」の2通りの検索方法が用意されているのだが、とにかく驚くほどの多機能ぶりなのだ。

次ページマニアックな「見つかる検索」。ネット機能も充実

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