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一条真人の体当たり実験室

専用ソフトで使い勝手が大きく向上 − “国内最適化”でiPodを追撃する新ウォークマンを試す

2009/10/21 一条真人
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■古いデジタル画像も発掘する「x-chronology」

「x-chronology」は指定したフォルダのデジタル画像を過去から現在、あるいは現在から過去の時間軸にそって、テーマに合ったものを表示してくれるソフト。時間の進行を調節することもできるので、イベントの進行に沿って画像を表示させることができる。

指定フォルダのテーマに合ったデジタル画像を過去にさかのぼって、自動的に表示してくれる「x-chronology」

デジカメで写真を撮ったものの、PCに保存したあとはあまり見ないという人も多いのではないかと思うが、「x-chronology」を使えば、そんなデジカメ画像を再発見する楽しみが味わえる。また、FlickrやYouTubeなどの画像共有サイトにも対応しているため、デジタル画像がないという人でも、テーマを選択するだけで楽しむことができる。

最近のソニーは、デジタル資産をより活用するようなアプリに熱心な傾向があるように思う。デジカメで撮った写真を有効に管理できるという意味でも、「x-chronology」のようなソフトの存在価値は意外に大きいだろう。

■テーマに合わせてプレイリストを自動作成する「おまかせチャンネル」

x-アプリでは楽曲の取り込み時などに、自動的に12音解析を行い、曲の傾向を自動分析してくれる。この解析データを使って、テーマに合った曲をセレクトしてくれるのが「おまかせチャンネル」だ。

おまかせチャンネルで用意されるテーマは、「朝のおすすめ」「昼のおすすめ」など1日の時間帯に対するものから、季節的なもの、イベント的なものまでさまざまだ。おまかせチャンネルでセレクトされている曲からプレイリストを作成することができるため、ウォークマンにプレイリスト転送して、使用することもできる。

12音曲解析データをもとにテーマに合ったプレイリストを自動作成する「おまかせチャンネル」

iTunesのGeniusも、Genius MIX機能で音楽ジャンルに合ったMIXを最大12個自動的に作ってくれるのだが、これはあくまで音楽ジャンルをベースにしたものなので、雰囲気に合ったMIXを作ってくれるわけではない。

また、iTunesではGenius機能を使うことで、特定の曲を選択して、同じ雰囲気の曲のプレイリストを自動作成できるとしているが、日本国内での環境に限って言えば、古い曲などではしばしばGeniusのデータベースにデータがなく、Genuin機能自体が使うことができなかったりする。また、Genius機能の曲の選択も個人的にはやや雑な気がする。

そのような理由により、自動プレイリスト作成に関してはx-アプリの方がiTunesよりも上と言えるだろう。さらに、x-アプリのアルバムジャケット画像の自動ダウンロード機能は、今回、僕の環境ではiTunesよりも多くのジャケット画像が用意されており、しかも的確だった。

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