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プログレでも歌われたブーリンの数奇な運命

話題のソフトを“Wooo"で観る − 第20回『ブーリン家の姉妹』(Blu-ray)

公開日 2009/06/01 13:52 大橋伸太郎
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今回、自宅2階の仕事場のリファレンス、日立のプラズマテレビP50-XR02で本作を通して見てほぼ満足な結果を得ることができた。

HITACHI「P50-XR02」

本機は、日立のフルハイビジョンプラズマ方式テレビとして、コントラスト、黒輝度の低減に画期的な進歩を達成し、プラズマ方式本来の美点を非常に高いレベルで発揮するテレビである。同時にフルハイビジョンらしい精細感もきちんと備えている。P50-XR02の高いバランスと画質の懐の深さが難物ソフト『ブーリン家の姉妹』を、掌中に収めたのである。

しかし、普段ご紹介しているソフトに比べ、画質の最適ポイントを見出すまでやや時間がかかったのも事実だ。チャプター12のヘンリー八世がメアリーを詰問するシーン(1:13~14)で下記の調整値を見出し、そのまま最後までゆったりと華麗な歴史ドラマに酔いしれることができた。結果的にコントラストをかなり下げてハイライトの明るさを落とし、全体のバランスを絵画的な方向にシフトした。鮮鋭感が物足りないなら、ディテールをオンにするといい。

拙文をお読みになったらぜひブルーレイディスク『ブーリン家の姉妹』を一度ご覧になってほしい。次に、日立のP50-XR02でもう一度。さらにもしご興味がおありなら、リック・ウェイクマンの『ヘンリー八世の6人の妻』(CD)も…。

『ブーリン家の姉妹』視聴時の最終映像設定
映像モード シネマティック
明るさ -20
黒レベル -1
色の濃さ -7
色合い -1
シャープネス -5
色温度 低
ディテール 切
コントラスト リニア
黒補正 切
LTI 切
CTI 切
YNR 切
CNR 切
MPEGNR 切
映像クリエーション なめらかシネマ
デジタルY/C 弱
色再現 リアル
DeepColor 切

大橋伸太郎 プロフィール
1956 年神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。フジサンケイグループにて、美術書、児童書を企画編集後、(株)音元出版に入社、1990年『AV REVIEW』編集長、1998年には日本初にして現在も唯一の定期刊行ホームシアター専門誌『ホームシアターファイル』を刊行した。ホームシアターのオーソリティとして講演多数2006年に評論家に転身。

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