RMEの新製品をレポート

RME「Digiface AVB」が対応する、次世代伝送方式「AVB」とは?/オーディオ向け新DACも

オーディオ編集部

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2018年06月29日


ADI-2 DAC(¥OPEN・予想実売価格¥150,000前後)

RME「ADI-2 DAC」(¥OPEN・予想実売価格¥150,000前後)

RMEの製品のなかでもとりわけコンシューマーオーディオ市場からの大きな注目も集めたAD/DAコンバーター、ADI-2 ProをベースとしてD/Aコンバーター機能に特化させたことで再生性能を向上させたUSB-DAC単体機である

「ADI-2 Proはそもそも、自分達が作った機器の良し悪しを測定するためのレファレンスとなるAD/DAとして開発した経緯があります。おかげさまで非常に多くのメディアから高い評価をいただきました。DSD 11.2MHz、PCM 768kHzの入力に対応したAD/DAコンバーターが他にないこともなり『この製品の課題がひとつだけある。それは競合する製品がないことだ』というコメントをいただいたほどです。そんな背景もあって、ハイファイ・マーケット向けに機能を絞って発売したのが、このADI-2 DACです」(カーステンズ氏)

ADI-2 Proと比較すると、ADI-2 DACはA/Dコンバーター、AES/EBU入力、デジタル出力、ヘッドホンバランス出力、TRSフォーン入出力を省略している。「あくまでシンプルで使いやすいものを選んだ」とカーステンズ氏は話すが、入力機能を省いたことで余裕ある回路スペースを確保したレイアウトが可能となり、+19dBuという民生機との組み合わせを想定したアナログ出力としていることなど、再生に特化した改良が行われている。

なかでも注目は、ADI-2 DACで初めて搭載された最新世代のクロックとなるSteady Clock FSの採用だ。カーステンズ氏も「RME史上、最も高いレベルでのジッター抑制を実現した」と話すこのクロックの採用によって、さらに正確なデジタル再生を実現した。

また、バランスヘッドホン出力に変わって新たに搭載されたのがφ3.5mmのステレオミニヘッドホン出力。現在のイヤフォン市場において、非常に高感度なインイヤーモニターが数多く登場していることを受けての採用となったもので、そのS/Nはなんと-121dBu。「このIEMポートも、最高レベルの低ノイズ特性」とカーステンズ氏は自信を持ってアピールしている。

赤外線リモコンを用意した点もホームオーディオ・ユースを強く意識したポイントとのことで、大型のボタンを採用した4つのファンクションキーを持つシンプルなリモコンが付属している。この他、ディスプレイ表示を消すダークモードの採用など、従来のRMEにはなかった機能を搭載しているのも特徴だ。

ADI-2 Pro FS(OPEN・予想実売価格¥220,000前後)
※2018年7月25日発売予定

RME「ADI-2 Pro FS」(¥OPEN・予想実売価格¥220,000前後)

この日最後に発表されたのが、ADI-2 ProのマイナーチェンジモデルとなるADI-2 Pro FS。DSD 11.2MHz・PCM 768kHzという現時点で最高スペックの録音/再生に対応したADI-2 Proだったが、その核心となったSteadyClockを前述のADI-2 DACと同様に最新世代となる「SteadyClock FS」を搭載したのが主な変更点となる。

Steady Clockは、RMEにとって核心となるテクノロジーとなるが、FSへと進化したことでさらなるセルフジッターの抑制に成功。精度そのものもピコ秒を超えるフェムト秒となったことが、このFS=フェムト・セカンドの由来にもなっている。

従来のSteadyClockと今回、フェムト秒単位の精度となったSteadyClock FSの特性グラフも公開された

またホームオーディオでの使用例も多かったことを受け、ディスプレイやインジケーターを消灯するダークモードも新たに搭載。さらなる高音質化と利便性の向上を実現した製品となっている。

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