AKG「N90Q」やテクニクスのヘッドホンなど

<IFA>オンキヨー&パイオニアの新ハイレゾDAPや各社の注目ヘッドホンを一斉試聴!

山本 敦

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2015年09月08日

■オンキヨー初のハイブリッド型イヤホン「E900M」

オンキヨーは今年の1月に米Gibson Innovations社との業務提携を発表。そしてGibson Innovations社の母体はオランダの総合家電メーカー、フィリップスにルーツのあるWOOX Innovations社。元々WOOXはフィリップスのオーディオ機器事業が分社化して誕生したグループ企業であり、Philipsブランドのトップエンドである“Fidelio”の開発の中心部隊だ。イヤホンやスピーカー、シアターシステムなど音にまつわる機器の研究・開発、そして最も大事な“音決め”の重要なタスクを担う精鋭である「ゴールデンイヤー」はGibson Innovations社に在籍している。

説明が長くなるが、つまりはそんなバックグラウンドがあるゆえ、「オンキヨーのオーディオ製品の開発に、フィリップスのゴールデンイヤーたちが携わっている」といった、ぱっと聞きでは少しわかりにくい関係性が生まれているのだ。なお、いまのところギブソンのエンジニアが開発に関わっているオンキヨーブランドのオーディオ製品のカテゴリーは「ヘッドホン・イヤホン」と「ワイヤレススピーカー」である。

以上のような背景から、オンキヨーとギブソンのコラボレーションによって、オンキヨーブランドとして初のBA・ダイナミックのハイブリッド型マルチドライバー搭載イヤホン「E900M」がIFAで発表された。開発は現在進行中。商品としてのローンチ時期は2016年初頭を見込んでいるため、音や外観はファイナルではないという断り付きで本機の音を聴くことができた。

オンキヨー「E900M」

構成は中高域用に2基のBAドライバーと、中低域用6mm口径ダイナミックドライバー1基による3ウェイ。S/Nがよくハイレゾ音源の情報量を余さず引き出す。カバーレンジが広く、セパレーションがとても明瞭だ。

持参したAK Jrで聴いたオーケストラは音場を広々と描き、高さ方向の空間表現にも長けている。中高域の透明度が高く、楽器の音をナチュラルかつ忠実に再現する印象だ。低域は音の抜けがよくスピーディ。演奏の緊張感をぐっと引き締める。ボーカルの声の滑らかなタッチも絶品だった。落ち着いたゴールドとブラックをコンビにした贅沢なルックスも高級モデルらしい気品を感じさせる。今後のさらなるブラッシュアップが楽しみだ。ちなみに価格は499.99ユーロ(6万円台後半)が予定されているようだ。

■オンキヨーのハイレゾ対応ヘッドホン「H500M」

40mm口径のドライバーを搭載した、イヤーカップの大きめなオンイヤータイプのヘッドホン「H500M」シリーズも出展された。ラインナップはワイヤードモデルの「H500M」に、Bluetoothワイヤレスモデルの「H500BT」だ。ともにワイヤードリスニング時には7Hz〜40kHzの再生帯域を実現している。ワイヤレスモデルもBluetooth再生時に7Hz〜23.5kHzをカバー。aptXにも対応した。ハウジングはアルミ製の密閉型。カラバリはホワイトとブラックの2色。1.2mの着脱式ケーブルが付いてくる。

オンキヨー「H500M」

今回はワイヤードモデルの「H500M」を試聴した。価格は179.99ユーロ(25,000円台)になりそうだ。本機もAK Jrと組み合わせて聴いた。クリアな中高域に、やや量感のどっしりとした太めな低域を上手に最良なバランスに整えたサウンド。アタックにパンチ力がある。ボーカルはハイトーンの質感が滑らかで、中低域にかけてスムーズにつながる。軽量設計でミニマルなデザインは女性向けのポータブルヘッドホンとしてもおすすめできる。なおCESで展示されていた、本機のLightning端子直結モデルは商品化が見送られたようだ。

マーシャルのハイレゾ対応スマホ「London」の音質とは?

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