ソニー、ハイレゾ対応/ 高音質追求のフラグシップウォークマン「ZX1」

また、ヘッドホン駆動電源のコンデンサー（前述のS-Master HXで除去したものとは別のもの）には、音質に配慮し、通常より大型のOS-CONを採用。これによりノイズを極小化し、透き通ったヴォーカルの美しさ、力強い中低音を実現したとしている。

なお、筐体背面下部が膨らんでいるのは、この大型コンデンサー搭載を搭載したことが原因。ただし背面にはラバーグリップを採用し、手になじみやすいデザインとなるよう配慮している。

また、電池の接続には低抵抗のケーブルと保護回路を採用。これにより、力強い低音や瞬発力のある中高音での音楽再生を実現したという。

さらに、イヤホンジャックは円筒形の真鍮切削パーツで包み込んで強固に固定。これにより不要な振動を抑えている。

加えて、D/Aコンバーターに専用のクロック発振器を使用。高精度のクロックを供給することにより、内部演算回路の制度を向上させて、低歪率かつノイズの少ない音質を実現したという。

また、信号回路もブラッシュアップ。デジタルアンプの不要なノイズを取り除く回路にフィルムコンデンサーを採用することで、繊細な肌触りの高音とヴォーカルの響きを際立たせ、弦楽器の余韻や管楽器の響きをクリアに伝達するとしている。

なお、検出時のスイッチングノイズを低減させるため、デジタルノイズキャンセリング機能は非搭載。FMラジオも搭載しておらず、これによりFM感度を考慮せずに音質優先の設定を実現させている。

■再生アプリも進化

音楽再生アプリ「W.ミュージック」も進化。アプリのトップ画面である「マイライブラリー」の操作スペースを広くし、好きな曲/アルバム/アーティストのショートカットを作成できるようにすることで、好みの楽曲にアクセスしやすくした。