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「テレビはコモディティ化していない」

4Kアプコンの特徴は?4K放送への対応はどうなる? − ソニー“BRAVIA”発表会詳報

公開日 2013/04/11 18:56 ファイル・ウェブ編集部
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そして4K BRAVIAの84型モデル「84X9000」についても「購入者からは非常に高い評価を頂いている」とし、「『大型・高画質』に『高音質』を加えることでテレビの新しい楽しみ方を訴求していきたい」と今回の新モデルを紹介する。

また、ターゲット層については「『家族のテレビ』ではなく『私のテレビ』というこだわりをもっているような方にお求めいただく商品だと考えている」とコメント。「そういう方々に届く認知活動をやっていく」とした。


マーケティングのコミュケーションメッセージは「目に見えるすべてを、4Kに」

ターゲットユーザーにしっかりと訴求できるよう各種イベントやキャンペーンを行っていくと説明
■2012年度のテレビ販売台数目標は達成見込み − 2013年度の黒字化は?

以下、質疑応答の模様をお届けする。


Q.ラインナップの絞り込みについて訊きたい。ソニーのテレビの国内の在庫水準は、歴史的に見ても低いものになっていると思う。そこでまた今回ラインナップを絞ってしまうのは危険な気もするが。

A.確かにブラビアの在庫は国内だけでなく非常に低い水準にある。ラインナップ一新ということもあるので、いかに新モデルを早く市場投入すし、在庫を新ラインナップに変えていくかというマネジメントにもなる。特徴を明確に主張できる製品に絞り込む、というのが趣旨。ひとつひとつを強い商品にするという戦略だ。

Q.40インチ以下のマーケットをどう見ているのか。

A.冒頭に市場の数値を紹介したが、40インチ以下は大幅に縮小している。ニーズは伸びているところにある。そこで選択の幅を広げるため、大型モデルにより注力していく。

Q.4KモデルとフルHDモデルの構成比はどのように推移していくと見ているか。

A.具体的な数値は差し控えたい。ただ大型化=高精細化というトレンドは確実に起きていくため、そのなかで4Kの比率を拡大していきたい。一方でフルHDについても、4Kで培われた新しい価値を多くのモデルに投入し、総合的にラインナップを揃えて展開していく。

Q.4Kの後には8K(スーパーハイビジョン)も控えている。「8Kが出るなら4Kは待とう」という方もいるかもしれない。4Kと8Kの関係性をどう見ているか。

A.どちらも対立するものではない。技術的には延長線上にあるものと思っている。4Kを飛び越えて8Kということより、まずは4Kというステップをとるべきだと思っている。

Q.プロモーション戦略について訊きたい。84型がすでに発売されているが、今回のモデルが入ることで店頭展開はどうなるのか。

A.店頭は各販売店さんのお考えになるので、我々が言える部分ではないが、ただ、店頭で普通のテレビのように、テレビ番組が音の出ない状態で映っているような状態では何も伝わらない。4Kコンテンツをしっかり体感いただける売場を作っていきたい。

Q.テレビ事業全体について赤字半減が達成できたということだが、改めて詳しく聞きたい。コスト削減が中心なのか。台数目標は達成できたのか。

A.大きく3つの項目で活動している。固定費削減、オペレーションコスト削減、商品力強化だ。2012年度はコスト削減、オペレーションコスト削減が予定通りできた。そういうことでほぼ予定通り計画が進んでいる。販売台数は目標の1,350万台を達成できると考えている。

Q.2013年度の黒字化については、どういう手だてで達成していくのか。また販売台数の目標はどうなっているのか。

A.商品力の強化に加え、コスト削減が年間で寄与するので、総合的に黒字化を達成する計画であり、それを達成する自信もある。販売台数目標は公表できないが、単純に数を追うのでなく、それぞれの商品の付加価値を上げてお客様に満足いただき、それによって事業の黒字化を果たすというオペレーションを考えて計画を作っている。

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