スーパーハイビジョンは幅広い技術を披露

NHK「技研公開2011」にスーパーハイビジョン・裸眼3D・「感動メーター」など注目展示多数

ファイル・ウェブ編集部

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2011年05月24日

■放送と通信を融合させる「Hybridcast」にはメーカー品STBなどが登場 − 3Dデモも

放送と通信を融合させたサービスを提供する「Hybridcast」。前回はNHK技研による試作品でのデモだったが、今回は新たにパナソニック製のSTBや、同機能を内蔵したソニー製の液晶テレビの試作機が登場した。

Hybridcast対応STBの試作機

Hybridcast内蔵テレビの試作機

また、前回までの字幕サービスなどに加えて、複数の映像を自由に切り替えて楽しめる「マルチビューサービス」も新たにデモ。放送と通信を正確に同期合成させる技術を開発したこともアピールしている。

マルチビューサービスのデモ

同技術に関連しては、3Dのデモも実施。3D映像の左目用信号だけを放送に乗せ、右目用は通信で配信してテレビ側で合成するというものだ。この方法を採用することで、3D対応テレビでは3Dに、非対応テレビでは2Dのハイビジョン映像として表示できるメリットがあるとした。

2Dと3Dを切り替える際の画面

■スピーカー構成や音楽の違いによる心理効果を客観評価する「感動モニター」

ポスターやパネルで各種技術を紹介するコーナーでは、心理効果から音響品質を客観評価する「感動メーター」なる一風変わった研究も紹介されている。

感動メーターの画面

同技術では、複数の被験者へのモニタリングを基に、人間の情報処理過程をモデル化。観測された音響信号から、感動の促進度合いを推定する。

ステレオやマルチチャンネルなど、スピーカー構成の違いでどのように感動が異なってくるのかを評価することが元々の目的。過去にはスピーカー角度を調整して音の広がりを変えることによる感動度合いがどう変化するのかを調べる評価実験などを行ったという。

またスピーカー構成だけでなく、楽曲による感動具合についても研究しており、静かな曲と激しい曲での違いなども数値化できる。なお紹介はされていなかったが、スピーカーのメーカーの違いによる感動度合いの変化なども実験しているという。

「革命」と「タイスの瞑想曲」との比較実験結果なども紹介している

■災害に対する放送技術展示コーナーも

冒頭でも紹介したように、今回は震災を受けて節電のためイベントの開場時間を2時間短縮。会場の一角にも「非常災害時に役立つ放送技術と東日本大震災等での活用例」と題したコーナーを展開している。

同コーナーでは、福島原発の報道などで活用されている30キロ圏外からの映像鮮明化方法も紹介。30キロ圏外を飛ぶヘリコプターに防振装置付きカメラ(42倍レンズ)から撮影した映像を伝送。伝送された映像の揺れをさらに補正し、映像を鮮明化した後、約2倍に拡大して放送していることをパネルで展示している。

報道で使用されていた超望遠映像

撮影方法をパネルで紹介

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