スーパーハイビジョンは幅広い技術を披露

NHK「技研公開2011」にスーパーハイビジョン・裸眼3D・「感動メーター」など注目展示多数

ファイル・ウェブ編集部

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2011年05月24日

毎年恒例のNHK放送技術研究所の公開展示「技研公開2011」が5月26日(木)〜29日(日)の4日間にわたり開催される。本日、一般公開に先立ちプレス向け発表会が行われた。

<技研公開2011>
・日時:5月26日(木)〜29日(日) 10:00〜16:00
・会場:NHK放送技術研究所(小田急線「成城学園前」駅からバス/東急田園都市線「用賀」駅からバス)
・入場料:無料
・ホームページ:http://www.nhk.or.jp/strl/open2011/

■「デジタル放送を育て、成熟させていくことが我々の仕事」

今年で65回目を迎える技研公開は、今回「あなたに伝えたい、デジタル放送の未来」をテーマに設定。プレスレビューに先立ちあいさつを行ったNHK放送技術研究所 所長 久保田啓一氏は「今年は完全にデジタル放送へ移行するが、そのデジタル放送を育て、成熟させていくことが我々の仕事」とコメントした。

久保田啓一氏

そして「さらにその先のサービスを開発していくのもまた我々の仕事のひとつ。デジタル放送の未来に向けて我々はどのように活動しているのかをお見せしたい」と語った。

なお、今年は東日本大震災を受け、節電のため公開時間を例年よりも2時間短縮。会場にも募金箱を設置するなどしている。

■8K4K 85V型ディスプレイ以外にもスーパーハイビジョン関連展示が多数

・8K4Kスーパーハイビジョン対応の85V型液晶ディスプレイ

技研公開に先立って先日発表された、シャープとの共同開発によるスーパーハイビジョン対応85V型液晶ディスプレイ(関連ニュース)は、本イベントの大きな注目展示のひとつ。ブースでは「家庭で楽しむスーパーハイビジョン」と銘打ち、エンドユーザーがスーパーハイビジョンを使用するイメージを提示している。

今回はさらに、フォスター電機と共同開発したディスプレイ一体型スピーカーシステムも使用。フレームの周りに配置された120個のスピーカーで22.2チャンネル音声を再生しバーチャルサラウンドを体験することができる。

ディスプレイの周囲に120個のスピーカーを配置している

・新型スーパーハイビジョンプロジェクター

NHKエンジニアリングサービスおよびJVCケンウッドホールディングスと共同で開発した、7,680×4,320画素相当とフル解像度並みの画質を、これまでより低コストかつコンパクトに実現したスーパーハイビジョンプロジェクターが登場。

新型のスーパーハイビジョンプロジェクター

同製品では、画像シフト切り替え電気信号により光の屈折率が変化する「e-Shiftデバイス」と、800万画素の表示素子をRGB各1枚の計3枚使用。RGBの3原色すべてにおいて画素ずらしを行うことでフル解像度並みの画質を実現したという。また、本機はすでに発売されている4Kプロジェクターに機能を追加したもので、低コストである点も特徴としている。

「e-Shiftデバイス」の原理説明

・スーパーハイビジョンシアター

450インチのスクリーンでスーパーハイビジョン映像を体験できるシアターコーナーでは、アメリカの放送局「PBS」と協力し、ワシントンで撮影した新作コンテンツ「TIME OF MAN」を上映。また前述の85V型液晶ディスプレイ展示では音声がバーチャルサラウンドだったのに対して、こちらでは実際に座席周囲へスピーカーを配置した22.2チャンネル再生を体験できる。

ワシントンで収録した新作コンテンツを上映

22.2chサラウンドを体験可能

・スーパーハイビジョン単板撮像装置

1枚の撮像素子でカラー画像を取得する「単板カラー撮像方式」によるコンパクトなスーパーハイビジョンカメラの試作機も展示。今回は、カラーフィルターを搭載した3300万画素撮像素子を用いて小型撮像実験装置を試作し、スーパーハイビジョン映像の撮像実験を行っている。

スーパーハイビジョン単板撮像装置

今回開発した単板カラー撮像方式では、色分解プリズムを用いて4枚の撮像素子で撮影する従来の「4枚画素ずらし撮像方式」に比べ、カメラヘッドを小型化できる利点がある。試作した撮像素子の光学サイズは2.5インチで、一眼レフなどで採用されている35mmフィルムサイズのレンズを使用可能。市販の様々な交換レンズを使用できる点も特徴だという。

同装置の原理説明パネル

4K 3D/裸眼立体ディスプレイ/超解像・映像先鋭化技術/フレキシブル有機EL

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