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<IFA2007レポート:ビクター2>ビクターのBDプレーヤー登場。倍速液晶テレビ、DLNAオーディオも

2007/09/02
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日本ビクターブースのほかの展示も見ていこう。多くが昨年展示の内容を引き継いでおり、新製品もハイビジョン Everio等、日本国内既発売のものである。そんななか、アクリルケースに大事に収納された BDプレーヤーを目にすることができる。もちろん「動いている!」のだ。ひじょうに薄型でありながら、廉価なデジタル AV機器にありがちな軽さはなく、フルコンポサイズの幅を持ったブラック仕様の外観は美しくバランスがよい。同社のフル HD-IDAプロジェクションテレビ(こちらも薄い!)に、H.264のデコード映像を映し出していた。


ビクターのBD プレーヤーモデル( 右・デモ用コンセプト機)は、フル HD-IDAプロジェクションテレビ(こちらも薄い!)に、H.264 のデコード映像を映し出していた

BDプレーヤーはひじょうに薄い。横から見るとそのディメンションの美しいバランスがわかる。このまま発売されないのが惜しい
このように紹介しておきながら、残念なことに「発売予定はない」デモ用コンセプト機であるという。技術的なバックグラウンドとして、「いつでもブルーレイを発売できる環境にあることを紹介しているもの」という (同社説明員 )。市場投入の予定は?という質問には「来年度をメドにしている」という。しかしながら、「この外観にはならないだろう」 (同説明員) というのは実に惜しい。他の国内メーカーのように、ありきたりの姿になってしまうのだろうか?


世界最大のテレビ110インチリアプロは今年も健在。日本では発売中だが、未発売のヨーロッパでの引き合いも高いという(欧州発売は未定)
テレビ・ディスプレイ関係の展示は、まず110インチのD-ILAリアプロジェクションテレビが来場者を集めている。今年は最新のEUROサッカーの映像とともにデモ。もちろん今年も世界最大の家庭用テレビである。このモデルは欧州未発売であるが、発売待望論は高いという。さすがにサッカー映像に人だかりができる国である。そこがビクターが EUROサッカーをスポンサードしている最大の理由だろう。


欧州向けの倍速液晶テレビV シリーズ。PAL 圏のため倍速数値も100Hzになる
液晶テレビは、国内同様「倍速液晶」を大々的に押し出している。いまでこそ倍速液晶は各メーカーの標準的な技術に修練されたが、もともと日本ビクターは先行して投入した技術である。国内モデルの LT-47LH805(製品データベース)、LT-42LH805(製品データベース)に相当するVシリーズが紹介されていた。フル HDのIPS パネルは同様だが、倍速は100Hz駆動である。日米 NTSC(テレビ放送規格)においては120Hz であるが、欧州はPAL圏のため周波数も異なる。こちらでは「 Dyna Pix HD」という名称で、映像エンジンGENESSA(ジェネッサ)が訴求されている。


Everioの GZ-HD3は専用DVD ライターとともにデモ
HDDビデオカメラ EverioのGZ-HD3(製品データベース)はこちらでも最新人気モデル。やはり専用 DVDライターCU-VD40 との組み合わせで展示デモが行われた。


Sophisti(ソフィスティ)の主力モデル DD-8

Sophisti(ソフィスティ) DD-8のメディアセンター部。センタースピーカーが載っている
日本未発売のSophisti (ソフィスティ)という名前のネットワークメディアシステムが欧州投入されている。リビングのテレビに組み合わせるフロントサラウンドシステムなのだが、スタイリッシュなデザインとともに、DLNAに準拠したメディアネットワークを各居室に構築することができる。有線または無線 LANを介して、JPEG 、MP3、WMA 、WAV 、AC3、MPEG1/2 、Divx 、MPEG4、 MS MP4 v3などの映像・音声データをやりとりできる。

最後に欧州のディーラー向け展示(一般客は入れない)に足を踏み入れる機会を得た。別の BDプレーヤーのデザインコンセプトモデルのほか、シャープに負けない薄型液晶テレビ(こちらは市場投入が近いかもしれない)、iVDR搭載のホームAV、カーAV提案がなされていた。いずれもコンセプト展示なので写真撮影不可である。いずれ目にするときがくるかもしれない。

(月刊 AVレビュー編集部・永井)

[IFA2007REPORT]

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