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LT-47LH805

VICTOR
LT-47LH805 (EXE)

¥OPEN(予想実売価格530,000円前後)

発売:2007年6月下旬
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同社初の倍速フルHDパネル搭載 液晶テレビ“EXE”

ビジュアルグランプリ2008 ≪液晶テレビ(46〜47V型/フルHDタイプ)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪金賞≫受賞モデル

【SPEC】●画面サイズ:47V型 ●表示画素数:1920×1080ドット ●受信チャンネル:VHF、UHF、CATV、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●入出力端子:HDMI×3、D4入力×1、コンポーネント入力×1、ビデオ入力×3、i.LINK入出力×2、 LAN端子×1、光デジタル音声出力×1 ほか ●消費電力:319W ●外形寸法:1121W×774H×296Dmm(スタンド含む) ●質量:34.2kg(スタンド含む)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

液晶“EXE”シリーズに初めて10bitフルHD倍速対応パネルを搭載

本機の映像を目の当たりにした時、画面に吸い込まれるような感覚を覚えた。47V型というサイズのためじゃない。これほどすみずみまで神経の行き届いた、緻密さと深みのあるリアルな映像の世界は、液晶テレビ初と言いたい感動である。

海外盤BDの『カサノバ』などを観ると、手前と奥の人物、さらに背景のシーンと、ものすごく遠近が深い。その自然きわまりないフォーカス感に吸い込まれるのである。女優が美しい。肌のハリやそのみずみずしい感触、カメラの目線と対比が手に取るようにわかり、ピント送りやボケ味が秀逸なのだ。

もう一つが、高速ジェネッサによる120Hz駆動の秀逸さだ。大画面ほど目障りな残像から解放され、画に集中できる。スポーツやミュージックライブなどが、キリっとキレ味よく鑑賞できるのはもちろんだが、それによって不自然な硬さが出てこない。シャープだけれど、タッチが非常に柔らかいのである。繊細で解像度が高いといっても良い。10ビット処理で陰影のよりデリケートな再現が可能になり、色域も広がって色の魅力もいっそう増した。ビクター・フラットテレビ史上最高レベルと、評価する所以である。

今回ビクターは“フルHD”、“10ビット”、“倍速120Hz”、“IPS”と4つのカードを切ってきた。マイナス点が見つからない内容だ。これまではビクターもVAパネルという視野角的な弱みがあったのだが、今回IPSのパネルを使ったことで、最後のエクスキューズから解放された。まさに最強スペックといえよう。ひとつ注文するとすれば、1080/24p出力入力に非対応なことだが、その点は今後に期待したい。

薄型テレビからスゴイ低音が聞こえる!「MaxxBass(マックスベース)」には驚かされたが、それを進化させたのが今回の「MaxxAudio(マックスオーディオ)」。4つのMaxxというように、MaxxTreble、MaxxStereo、MaxxVolumeを新しく加えて、重低音だけでなくそれにみあった高音のノビや音の広がり、不快な大音量を抑えるという、うれしい仕掛けが施された。

調整機能では、映像と音をセットで切り替える「明/暗」ボタンが新しい。テレビ、シネマ、そしてシアターにクールとウォームがあり、これは映画ファンなら納得の新機能だ。進化した「お助けガイド」や、「はっきりステレオ」、「ひっそり」モード、話速変換の「ゆっくりトーク」など、ビクターならではの親切機能を満載。大画面が楽しくなる新型EXEである。

(text:林 正義)