約5年ぶりのリニューアル

デノン、ミドルクラスのSACDプレーヤー「DCD-1500SE」を発売 − 高精度192kHz/32bit DACを投入

2010/04/01 ファイル・ウェブ編集部
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デノンはAdvanced AL32プロセッサや高精度192kHz/32bit DACなど、上位機種に採用された技術を盛り込んだミドルクラスのSACDプレーヤー「DCD-1500SE」を5月中旬に発売する。価格は94,500円(税込)。


DCD-1500SE
本機は2005年に発売された「DCD-1500AE」(関連ニュース)を約5年ぶりにリファインしたミドルクラスのSACDプレーヤー。上位機「DCD-SX」に搭載された高音質技術の数々を、ミドルクラスの製品にも惜しみなく投入している。

高音質テクノロジー「Advanced AL32 Processor」の搭載により、これまで16bitの階段状でしか出力されなかった音楽信号を、32bit精度の滑らかな波形で再現するハイビット・アップコンバート処理を実現。オリジナルデータを損なわずに、きめの細かい補間再生を可能にしている。フィルタリング動作も適応性を高めて、パルシブな音楽データや高い周波数の連続音に対しても、可聴帯域外の周波数特性をコントロールして最適なアルゴリズムによるフィルタリングを行い、より自然な音楽再生を実現する。


内部構造
ドライブはモーターをターンテーブルの間近に配置するとともに、モーターシャフトの長さを極めて短く設計することで、高速回転にも影響を受けにくい長寿命のブラシレスモーターを採用し、高精度な信号再生能力を獲得している。異種素材を組み合わせた「ハイブリット構造S.V.H.(Super Vibration Hybrid)ローダー」による安定したディスク再生も本機の特徴だ。ドライブは従来機種よりもシャーシへの取り付け位置を下げ、低重心化を図ることによって防振性能を高めている。

DACマスターのクロックデザインを採用し、高精度192kHz/32bit対応のDACをマスターとして、クロックを各デバイスへ供給する手法を採っている。クロックをDACの間近に配置することで、ジッターを抑えた正確なDA変換を実現している。クロックの生成には発振回路モジュールを採用することで、基板パターンの影響を抑えた高信頼な発振を可能にしている。


背面端子部
本体内部はデジタル系とアナログ系の電源をトランスの巻き線から分離して、相互干渉を防いでいる。信号経路はシンプル&ストレート化を徹底し、信号の引き回しを最小限の経路で行うことで信号劣化を防いでいる。サーボ系のデジタル信号の処理はメカユニットの真下に配置し、デジタル信号の経路を最短化することでSNなどオーディオ特性が向上しているという。

SACDの再生はマルチchレイヤーをステレオにダウンミックスして再生が可能だ。本体前面にはUSB端子を搭載しており、iPod、またはUSBメモリーに保存した音楽ファイルのダイレクト再生にも対応している。Advanced AL32プロセッサーや192kHz/32bit DACを経由することで、原音再生に迫る高音質を再現する。ファイル選択はリモコンから操作でき、ディスプレイにファイル名を表示することもできる(日本語表示は非対応)。またiPodは充電も可能だ。

再生時にディスプレイとデジタル出力をOFFにする「Pure Direct」モードを設け、より高音質な音楽再生を実現。本体に用いるパーツは高音質化を徹底吟味している。同時発売のプリメインアンプ「PMA-1500SE」を操作できるシステムリモコンを付属している。

【問い合わせ先】
(株)デノン コンシューマー マーケティング
TEL/044-670-6612

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  • ジャンルSACDプレーヤー/トランスポート
  • ブランドDENON
  • 型番DCD-1500SE
  • 発売日2010年5月中旬
  • 価格¥94,500(税込)
●消費電力:30W ●外形寸法:434W×135H×331Dmm ●質量:8.0kg