B&O、新製品発表会と「夢と伝説の75年」展を開催

2001/01/12
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<左>貴重な歴史的名機が数多く展示されている <右>新しい世界を拓く新製品Beosound 1
●今日12日から14日までの間、東京・青山のスパイラルガーデンにて「バング&オルフセン 夢と伝説の75年」展が開催されている。

単に高音質を追求するだけでなく、インテリア性とデザインを最大限に重視した歴代の製品群がズラリと並べられたその眺めは、日本のメーカーとは完全に次元の異なる、生活空間の演出というテーマへの真剣な取り組み姿勢を物語っている。

これに先立って11日はスパイラルルームにて新製品の発表会が行われた。デンマーク本社の副社長までが来日していて、日本のマーケットに対するバング&オルフセンの意気込みが感じられた。
「生活の中の夢」をテーマとする同社はオーディオ機器の機能が複雑化することに危惧を抱き、Simplicity / Beauty / Magic / Dream の4つを製品開発の柱とし、製品を使う「人」のための夢のある製品づくりに挑む。

新製品「Beosound 1」は「オーディオ」ではなく「音楽」を持ち歩くという、夢をかたちにした製品。本体からは余計な突起物がなにもなく、前から見ても後から見てもスッキリとしたデザインで、極めて洗練されている。CDプレーヤーとラジオとスピーカーが一体になった構造で、サブウーファを内蔵する。単に持ち歩けるというだけでなく、どこに置いてもインテリアの一部として美しく見える。ただし、実際に持って歩くには重い。どこの部屋にも移動できるという、iMac的な使い方をすればいい。

音質は他のバング&オルフセン製品と同様クールで硬めの印象だが、音楽の質感と重量感をしっかりと伝えている。フロントのサランネットは99.99%という高純度のアルミニウムにアルマイト加工によるカラーリングを施したもので、色合いの絶妙な美しさはバング&オルフセンならではのもの。

日本のオーディオ・ユーザーにとっては「ただのラジカセじゃん」という認識しかできないかもしれないが、生活領域に夢を与える本機の価値は、機械いぢりだけに満足してしまう現代人の思考を超えたところに在るのだ。
発売予定は3月〜4月ごろ。定価15万円を予定。(デジタルAVライター・伊藤竜太)



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