4K UHD BD『ベスト・キッド:レジェンズ』、夕景シーンが美しい…。重厚かつ抜けの良い高画質
大橋伸太郎4K Ultra HD Blu-rayの注目タイトルをプロの評論家が画質と音質の評価チャート付きで紹介する連載企画。今回のタイトルは現在発売中の『ベスト・キッド:レジェンズ』。画質と音質の見どころを、大橋伸太郎氏が自宅のホームシアターで徹底的にチェックした。
『ベスト・キッド:レジェンズ』
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/ハピネット・メディアマーケティング
STORY
北京でカンフー漬けの青春を送るリー。そんな息子の将来を心配する母親は彼を連れてニューヨークへ転居するが、ピザ店の美少女を巡って地元の半グレ空手チャンピオンと険悪な状態に。こうなったらニューヨーク最強王者を決める危険な武術大会「5ボローズ」に出場してケリをつけるしかない。そこに心強い味方が現われる。師匠のミスター・ハンと伝説のカラテキッド、ラルーソ。中国のカンフーと日本の空手を融合した武術で敵に立ち向かうのだ。
暗部階調に優れたDolby Vision、セリフと格闘サウンドはキレキレ
空手からカンフーに乗り換えた米中親善映画。物語の発端の沖縄も日本より中国に近い雰囲気である。アクションシーンはCGの使用を極力控え、CH4/12/13のドラゴンキックや「仕掛け罠」、CH14のビル屋上の決戦などワイヤーアクションの体技が中心。マーシャルアーツがテーマゆえ少々暴力的だが、エログロが一切ない本作、ファミリーで見るにはもってこいかも。
1987年のオリジナルとの連続性を考慮。低域にエネルギーの重点を置いた重厚なガンマ設定、厚みのある濃密な発色、フィルムライクな質感に加え、現代的な抜けのよさも魅力。Dolby Visionだが、夕景シーンの多い本作、ピークの伸長より暗部情報の豊かさで現実感の表出を狙っている。CH3のミアとリーが散歩するブルックリン、CH8聖ジェローナ祭はニューヨークの実景に身を置いているリアリティがある。CH13ミッドタウン屋上の特訓の逆光も美しい。
会話劇の本作、セリフにレンジ感、音圧感があり、英語はもちろんキレのいい広東語が小気味よい。イマーシブサウンドの効果が発揮されるシーンは少ないが、ボクシング試合CH9の打撃音、グローブが風を切るフォーリーも生々しく効果的。メジャースタジオの整音の確かな仕事を実感させる。
SPEC
●製作:2025年/米 ●ジャンル:洋画アクション ●監督:ジョナサン・エントウィッスル ●出演:ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン ●本編ディスク:約94分、ビスタ、Dolby Vision ●本編音声:英語&中国語Dolby Atmos、日本語DTS-HDマスターオーディオ 5.1ch ●字幕:日本語、日本語吹替用、英語 ●特典:同梱のBDに収録/新生ベスト・キッドへの道、2人の師匠1人の弟子、ミヤギ先生の教えを心に、キャストの強みと魅力を探る、空手とカンフーで魅せるアクションの美学、NG集、未公開シーン
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