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公開日 2026/01/16 06:30
【第202回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

堀北真希がオタク女子を好演!亡き母の故郷を訪れる娘のハートフル・エンタテインメント

ミヤザキタケル

サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2013年公開の『麦子さんと』をご紹介します! 


 


                   ◇



 


『麦子さんと』
(配信:Amazon Prime Video U-NEXT



『麦子さんと』Blu-ray:6,270円(税込)/DVD:5,170円(税込)TCエンタテインメント


『さんかく』『ヒメアノ〜ル』『空白』『ミッシング』などで知られる𠮷田恵輔監督のオリジナル作品。声優になることを夢見る麦子(堀北真希)は、無責任で頼りない兄・憲男(松田龍平)と二人暮らし。そんなある日、親の離婚により長らく疎遠であった母・彩子(余貴美子)が現れる。急遽始まった母との同居生活に困惑し、心にもない言葉をぶつけてしまう麦子であったが、ほどなくして母が他界してしまい……


2017年に惜しまれつつも芸能界を引退した堀北真希が主演を務める本作。彼女が放つ魅力を改めて実感させられるのと同時に見せつけられることになるのは、誰もが通ることになる親との別れ。亡き母の遺骨を納めに母の故郷へ訪れる麦子は、それまで知ることのなかった母のさまざまな一面を知っていく。そして、自身の母に対する思いを自覚していくことになる。


そんな彼女の姿を通して、目にするあなた自身の親に対する思いさえも浮き彫りになっていくことだろう。親子関係は人それぞれであり、良い関係を築けている人もいれば、そうでない人もきっといる。ただ、どんな関係性であれ、聞けずにいることや伝えられずにいることが何かしらあると思う。不器用ながらも亡き母と己自身の心と向き合っていく麦子の姿は、きっとあなたの背中を押してくれるはず。聞けずにいることや伝えられずにいることを言葉にするためのキッカケをも与えてもらえるかもしれません。


これは余談になりますが、劇中で流れるオリジナルアニメ『今ドキッ!同級生』の制作は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 』『PSYCHO-PASS サイコパス』『ハイキュー!! 』など、数々の人気アニメを手がけるProduction I.Gが担当しています。


 


C)「麦子さんと」製作委員会


※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。








ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。

 

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