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公開日 2026/01/16 06:30
XLRケーブル「NOCTURNE」も

オーディオみじんこのベストセラー。「妖刀USB」と「SILVER BULLET」の使いこなしチェック!

炭山アキラ

オーディオみじんこは、秋葉原にある隠れ家的なオーディオ工房だ。店主の荒川 敬さんがオーダーメイド・ケーブルを製作することでマニアのニーズを掴み、オリジナルケーブル&アクセサリー製品を次々と開発。見事なクオリティと良心価格が口コミで広がり、ひとつのオーディオブランドとして知られるようになっている。


そのなかで、USBケーブル「妖刀USB」と、仮想アース「SILVER BULLET」シリーズが「オーディオ銘機賞2026」を受賞した。1年前の受賞モデル「NOCTURNE」も併せて、炭山アキラ氏が試聴してみた。



左からAUDIO MIJINKO USBケーブル「妖刀USB」(88,000円/税込)、端子挿入型仮想アース「SILVER BULLET SP-Y」「SILVER BULLET SP-B」(各9,600円/税込・1本)、XLRインターコネクトケーブル「NOCTURNE-XLR」(88,000円/税込)



音楽成分の全てに魂を吹き込む力“妖刀”


オーディオみじんこはここ数年、店主の荒川 敬さんがほとんどワンオペで切り盛りしてきたが、近年、力強いアシスタントが名乗りを挙げた。タニグチテルヒコ氏、店頭ではここあさんという愛称でお馴染みだ。線材、構造、被覆、そしてハンダにこだわる、まさにケーブル職人の鑑というべき人である。



左が「オーディオみじんこ」店主・荒川 敬氏、右がスタッフ・タニグチテルヒコ氏


そんなタニグチさんが開発したUSBケーブル「妖刀USB」がオーディオ銘機賞2026を受賞した。0.35mmの高純度銀線を1極当たり4本束ねた導体構成。シールドには真鍮の編組線を採用、日本では入手できない貴重な素材という。


外装には紫の綿素材スリーブがかけられ、両端プラグは職人の手作りによるウォルナット製のハウジングが装着されている。全体にとてもしなやかで、機器に装着しやすいケーブルといえる。



USBケーブル AUDIO MIJINKO 妖刀USB(88,000円/税込)



LUMINのネットワーク・トランスポート「U2X」とアキュフェーズのDAC「DC-1000」との間を妖刀USBで接続する。クラシックは音が出た瞬間、たっぷりと濃厚な音に痺れる。声の実体感、魂の入りっぷりは尋常でない。弦の迸るような艶、むせ返るような音場の雰囲気感、音楽成分の全てに魂を吹き込む力は、“妖刀” の名に相応しい。

フュージョンは猛烈な分厚さと超スピードが高度に共存、中間トーンを豊かに描きながら一閃の炸裂は鋭い。何という器の大きさか。


ポップスは音数激増、ドラムスはパワフルかつハイスピードに飛んでくる。ツインボーカルがきっちり分離した様にも驚かされた。


 


バリエーションも豊富、SILVER BULLETの効果


オーディオみじんこ一番の売れ筋商品というと、「SILVER BULLET」という端子直付け型の仮想アース装置である(オーディオ銘機賞2026を受賞)。もともとはDAPやポタアンなどのために開発したグッズだが、今年多様なバリエーションが開発された。


ここでは、スピーカーの−側入力端子へ取り付けるためのバナナプラグやYラグを装着した「SILVER BULLET SP-Y」をB&W「802 D4」に取り付けて試す。



SILVER BULLET(SB)シリーズ(すべて税込)
【スピーカー端子用】1. SB SP-Y/2. SB SP-B(各9,600円)
【DC端子用】3. SB DC2.1F-2.5M/4. SB DC2.5/5.SB DC2.1(各12,800円)
【ヘッドホン端子用】6. SB 3.5G/7. SB 3.5/8. SB 3.5R/9. SB 4.4G/10. SB 4.4/11. SB 6.3(9,600円 - 11,000円)
【USB端子用】12. SB USB-C/13. SB USB-CG/14. SB USB-B(11,800円 - 14,800円)


クラシックは静かな楽想に時折強烈な強音を聴かせるが、その立ち上がりが爆発的に向上。ノイズフロアも大幅に下がり、微小域の伸びやかさ、溢れ出すような情報量が耳に快い。値千金の静寂だ。


フュージョンは静かな冒頭から既に一変、歌舞伎のような隈取なしに強烈なアタックを聴かせるところなど、デジタル初期の録音を現代的に鳴らすことに恐れ入った。



スピーカー端子の空き端子、この場合はバイワイヤリング仕様の端子のハイに接続してみると(LR1本ずつ)、音の情報量がすこぶる増加


ポップスは5人の奏者が繰り出す過剰なくらいの成分をピシリと整え、全て描き出すという感がある。ドラムスはテナータムがリスナーの手前50cmくらいにまで飛び出すことにたまげる。


SILVER BULLET SPは、スピーカーのみならずアンプやプレーヤーにも使える。勢いに乗ってパワーアンプのスピーカー端子の空き端子へも装着してみたら、虚飾を剥ぎ取った超ハイスピードなサウンドは大いに買えるのだが、やや効果過剰な印象。



パワーアンプのスピーカーターミナルの空き端子にも接続してみると(LR1本ずつ)音のスピードが加速


そこで、SILVER BULLET SP-Yをアンプから取り外し、LUMINの電源部にあるアース端子へ取り付けたら、情報量を痩せさせることなく音場の遠近感がさらに広がって、広大な残響成分の美しさが一段と際立ってくる。うん、とてもよく効く “ツボ” に当たったようだ。これはいい。



ネットワークトランスポートの別筐体の電源部のアース端子に1本接続。“ツボ” に当たったようで、音場が広大に 



オリジナルの製品開発で頼りになるショップ


最後に、1年前のオーディオアクセサリー銘機賞受賞モデル「NOCTURNE-XLR」をDACとプリの間に入れて音を聴いてみよう。ここまで整えられた音だというのに、クラシックはさらにガンッと音場が広がり、音楽の海に全身を浸したような快感が耳を襲う。何という情報量、何という気品だと舌を巻いた。



XLRインターコネクトケーブル AUDIO MIJINKO「NOCTURNE-XLR」(88,000円/税込)


フュージョンは音量感がアップ、音楽成分が轟然と押し寄せるが余分な重みをまるで感じさせない。スーパーパワーをこともなげに表現する稀有な存在である。


ポップスは低域の支えが強まり、声がどっしりと太く、しかし軽やかに歌い上げる。類稀な情報量と聴き心地を有する傑作ケーブルだ。


妖刀USBとNOCTURNE-XLRは、大変な工数がかかるために量産が効かず、できた傍から売れていってしまうという。


またSILVER BULLETは市場ニーズに合わせたバリエーションを開発中。DCジャックとDCケーブルの間へ挿入するSILVER BULLET DCも注目株だ。今回は改めて、それらがいかにオーディオを豊かにするかが実感できた。頼りになるショップである。



SILVER BULLETのDC端子バージョンは、DCケーブルのプラグに取り付けて使用する。写真のように外付けDCリニア電源をより強化できるのだ(写真は「SILVER BULLET DC2.1」)


オーディオみじんこ


〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町13-1 SEEKBASE 1-7
TEL 03-6284-2927
Email: shop@audiomijinko.jp
営業時:11:00 - 20:00
定休日:水曜日




(提供:オーディオみじんこ)


※本記事は『季刊・オーディオアクセサリー 199号』からの転載です。

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