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final、音色を個人最適化できる完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」の一般販売スタート
編集部:原田郁未finalは、完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」(トナリテ)を、本日2025年12月23日より販売開始した。価格は39,800円(税込)。
同製品は12月19日までクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて支援を募っていたが、このたび一般販売が開始された格好だ。
同製品の最大の特徴は、音色パーソナライズ技術「DTAS for Personalized Timbre」の搭載にある。専用アプリを用いてユーザーの身体形状をスキャンし、その結果を音響シミュレーションに反映する「Digital Twin Audio Simulation(DTAS)」を採用。
これに、同社の有線フラッグシップイヤホン「A10000」の開発で培われた超低歪技術を投入した新ドライバー「f-CORE for DTAS」を組み合わせることで、完全ワイヤレスでありながら有線ハイエンドクラスに迫る再現性を実現したという。
同ドライバーは、振動板とエッジをインジェクション成形で一体化することで接着剤を不要とし、軽量化と重量バランスの均一化を徹底。さらにコイルの引き出し部には「空中配線」を採用して接着剤の使用を抑え、駆動精度を極限まで高めている。
その結果、歪率は大幅に低減され、特に200Hz以下の低域では、ベースラインやドラムのキックに籠もりのない、音階まで明瞭に描き分ける精細な低音表現を実現したとする。
ノイズキャンセリング機能は、入れ子構造の筐体による高い密閉性と、独自のインナーベント機構による空気圧最適化をベースに、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせたトリプルハイブリッド方式を採用。
SONY Semiconductor Solutions社製のANC専用チップ「CXD3784」と、Infineon社製の高性能MEMSマイクを用い、圧迫感を抑えた静寂を実現するという。
アプリ上では「音質優先」「ANC優先」の切り替えが可能で、「音質優先」モードでは音質への影響を最小限に抑えたままノイズ低減が行える点をアピールする。
装着性にも配慮されており、バッテリーや基板などの主要パーツを耳の外側に配置する独自設計により、耳への挿入部を小型化。
イヤーピースにはシリコンの柔軟性とフォームの遮音性を併せ持つ「FUSION-G」を採用し、長時間の使用でも疲れにくい装着感を追求している。
筐体にはマットとグロスを重ね塗りした「グレインフィニッシュ」を採用し、指紋や汚れがつきにくいという。
通信方式はBluetooth 6.0で、対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSPとなる。
連続音楽再生時間はイヤホン単体で最大9時間、充電ケース併用で最大27時間。バッテリー容量はイヤホン本体が100mAh、充電ケースが700mAhで、防水性能はIPX4に準拠する。ケースはワイヤレス充電にも対応し、マルチポイント接続や10バンドEQなどの機能を備える。
付属品として、充電ケース、FUSION-Gイヤーピース(S/M/L/LL)、アジャストリング(S/M)、ダストフィルターのほか、DTAS設定用のARマーカーシールとヘアバンドを含むDTASキットが同梱される。
また、一般発売を記念したキャンペーンも実施される。2025年12月31日(水)までにTONALITEを購入したユーザーを対象に、ワイヤレスイヤホンA10000を抽選で1名にプレゼントするというものだ。
応募期間は2025年12月23日(火)から2026年1月16日(金)23時59分までで、購入時のレシートや納品書を用意のうえ、専用フォームから申し込む形となる。
クラウドファンディングでの支援者も対象に含まれ、当選者への製品発送は2026年3月以降を予定している。
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