<CES>初のドルビーアトモス対応カーナビ、パイオニアの「SPHERA」を体験!
筑井真奈パイオニアは、現在ラスベガスにて開催中のCESに出展、ドルビーアトモス対応のナビ「SPHERA」や、OEM向け・イマーシブオーディオ車載ソリューションのデモンストレーションなどを行っている。
「SPHERA」(DMH-WT800NX)は、パイオニアとして初のドルビーアトモス対応のアフターマーケット向けのカーナビ。トゥイーターを含む複数のスピーカーが設置されたカーオーディオ環境ならば、このナビを追加することで車内でドルビーアトモス環境を構築できる。既存の車両で空間オーディオが体験できる新しい提案となる。
トヨタのハイランダーによるデモカーでは、ダッシュボード上のトゥイーター2基、前席ドアのミッドウーファー2基、後席ドアに同軸ユニット2基を搭載した6スピーカー+サブウーファーにて構成。ドルビーアトモスは、「ドルビーアトモス for Cars」という車載向けの規格を用意しており、それに従った形となっている。
Apple CarPlayにて再生した音源が、4chの空間バーチャライズと信号解析、オートチューニングを経て、ドルビーアトモスフォーマットとして再生される。Tiesto and Sevennの「BOOM」を体験すると、音がぐるぐると運転席の周りを回るのが非常に良く分かる。アフターマーケット市場におけるドルビーアトモスの体験の広がりにも期待したい。
ちなみに米国では、車載向けオーディオはカロッツェリアではなく、「パイオニア」ブランドとして展開されているそうだ。なお、「SPHERA」の日本国内の展開は現時点では未定となっている。
また、もう一つOEM向けのソリューションとして、13スピーカーを搭載した「Ultimate Immersive Listening Experience」のデモカーも体験できた。こちらはボルボをベースに、パイオニアのスピーカーユニットやアンプを活用した空間オーディオのソリューションを提案。クルマメーカーに対して、パイオニアのカーオーディオシステムの採用を働きかけるためのデモとなっている。
今回新規開発された16cmウーファーが最大のこだわりだそうで、「サブウーファーを使わずに深い低域再生を実現する」ことに力を入れているという。クリッペルという測定ソリューションを活用し、大音量でも歪みが出にくい構造を実現。トゥイーターやミッドレンジはすでに販売されているものをベースに構築したという。
こちらでは、特にダフトパンクの切れ味の良い低域表現が印象的で、鮮度感の高さや楽器の質感の豊かさも聴かせてくれる。パイオニアとしても、長年のカーオーディオユニット開発の実績を活かし、良質な車内のドルビーアトモス環境を積極的に提案していきたいと考えているという。
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