公開日 2025/11/12 06:30

オリジナル造作家具ですっきり! 美しさを追求したホームシアターリフォーム

【のだや仙台店/リビングシアター】リビングに85型+120型/5.1.4chを実現
編集部:平野勇樹
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
のだや仙台店が手がけた宮城県M邸のホームシアター

東北の老舗がオーダーへ細やかに応える

これまで、大画面テレビにサウンドバーを組み合わせて、サラウンドを楽しんでいたという施主のMさん。ご自宅のリフォームのタイミングに合わせて、映画や音楽ライブ、スポーツやゲームも、リビングの大画面で楽しみたいと一念発起。ハウスメーカーとの打ち合わせが始まった家づくりの初期段階で、のだや仙台店を訪れたという。

「東北でホームシアターといえば、真っ先に浮かぶのは、のだやさん。間取りが決まる直前に、まずはショールームにご相談に伺いました」と、Mさんは振り返る。

インストーラーの井坂氏は「できる限りの大画面」と「ドルビーアトモスの立体音響」、そして「インテリアを損ねない」というオーダーを叶えるべく、システムプランや配線計画、そして収納家具のオーダーメイドなど全面的にリフォームをサポート。

10畳ほどのリビングの一角に、文字通り「ミリ単位」で機器のレイアウトを落とし込むことで、120型の4K大画面スクリーンと5.1.4chのイマーシブサウンド、さらにはアナログレコードを楽しめる環境まで整備した。それでいて、写真のとおり、複雑なケーブルの配線は一切見えない。

スクリーンは120型。投写距離確保のため、プロジェクターとの間隔を文字通りミリ単位で調整したという。奥様の発想で、スピーカーの上に、季節のアイテムを置くための飾り棚を設けたのもグッドアイデア!

テレビは85型。壁紙をグレイベージュにしているのもおしゃれ。テレビ裏、中央のウッドの造作にはケーブルが通してあるほか、実は上下がセパレートした構造になっていて、そのあいだに壁掛け金具がくる設計になっている

落ち着いた印象のインテリアでまとめたい、という要望にあわせて美しくデザインされた飛騨産業とのコラボによるオーダーメイド家具は、収納する機器に合わせてピッタリサイズで設計されているだけでなく、音やリモコン信号の通しやすさ、放熱や配線の問題など、細部まで気が配られたオリジナル仕様だ。

とりわけユニークなのはレコードプレーヤーの収納方法。Mさんのアイデアを参考に、AVラックの天板はここだけ開閉できる仕様にしたほか、閉めたときの振動で針飛びしないように、ゆったりと閉じていく仕様にカスタマイズされている。

スピーカーはインテリアに合わせてKEF「Qシリーズ」のウォールナット仕上げを選んだ

ご主人は学生時代からギター演奏をされているそうで、ビートルズやウェス・モンゴメリーなど、60 - 70年代の洋楽ロックやジャズのレコードを楽しむことが多いという

視聴位置後方の間接照明を使ったライティングもこだわりで、壁裏には全館空調のための配管もあり、機器の設置や配線はミリ単位の調整が必要だった。インストーラーの井坂氏は工事中に何度も現場に足を運んで確認しながら施工を進めていったという。

サラウンドスピーカーは壁掛け、トップスピーカーは天井埋め込みとすることで、ドルビーアトモスの立体音響をリアルに再現できる

ソニーの4Kプロジェクターはリビングに馴染むホワイト。天吊り金具への取り付け方法などに工夫を凝らし、壁際ギリギリに設置した。右脇のスクエア型のデバイスは、スマホや音声でAV機器などを操作するために設置したスマートリモコン

「細かいところまで気を配っていただき、大満足の出来栄えです。完成してから自分でスマートリモコンを用意して、家族みんながかんたんにホームシアターを楽しめるように、Amazon Echo Dotを使って、音声で機器をマクロ操作できるように工夫したんですよ」と、Mさん。

その甲斐もあって、ご家族みなさんでホームシアターの大画面とサラウンドを堪能されているそう。ご主人は『トップガン』などのアクション映画やスポーツ、ご家族はネトフリでV6のライブドキュメンタリーを観たり、ゲームを楽しんだりと、さまざまなコンテンツをリビングの大画面で楽しんでいるそうだ。

美しいだけでなく、みんなに使われ、愛されるホームシアター。このリフォームをきっかけに、2世帯が集うM邸のリビングは、ファミリーで感動を共有する時間が今後ますます増えていきそうだ。

リビングの一角に設置されている「Amazon Echo Dot」。ここで音声を受信して、リビング一帯を見渡せるプロジェクター横のスマートリモコンから、操作のための赤外線信号を発信する仕組みだ

(撮影:三浦健太郎)

M邸ホームシアター概要

HOME THEATER DATA ●住宅形態:戸建/リフォーム ●ホームシアターの広さ:10畳 ●画面サイズ:120型+85型 ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、造作家具設計 ほか

SYSTEM LIST ●プロジェクター:ソニー VPL-VW255 ●スクリーン:キクチ SES-120HDCW/W ●液晶テレビ:ソニー KJ-85X9500G ●ブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-ZT2000 ●AVアンプ:マランツ SR6015 ●フロントスピーカー:KEF Q750 ●センタースピーカー:KEF Q650c ●リアスピーカー:KEF T301 ●トップスピーカー:KEF Ci160.2CR ●サブウーファー:KEF Kube8b Subwoofer ●レコードプレーヤー:ティアック TN-4D ●AVラック:飛騨産業 特注キャビネット

INSTALL SHOP/INSTALLER

Placeholder Image

のだや仙台店

宮城県仙台市泉区八乙女1-3-10
TEL:022-725-5193
営業時間:10時00分 – 19時00分
定休日:火曜日、第2・第4水曜日
ホームシアターの視聴室:あり

インストールを担当した井坂 剛氏

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX