美しさと機能性を両立したテレビシアターで家族団欒
家族で立体音響を楽しむLDK
テレビを囲うようにスピーカーが埋め込まれている
視聴位置の後方にはダイニングスペースがあるオーディオ・ビジュアル機器を住宅に設備化する「ビルトインシアター」は、床にスピーカーを置かないため、空間を広く活用できるメリットがある。
ここ清水邸はサブウーファーまで埋め込みつつ、ドルビーアトモス環境まで整えた、音のクオリティにもこだわるテレビシアターを導入している。
舞台となったのは、タイル張りのアクセントウォールが美しいリビング空間。美しいデザイン家具を展開する日本ブランド、エスティック フォルマックス「SPAZIO」の3Pソファが、モダンな空間をより一層魅力的なものにしている。
「わが家は都市部にあり、限られた敷地を有効活用するため、3階建てにしました。家族が集うLDKに一番こだわり、2階をすべてLDKとしましたが、スッキリとした空間にしたかったので、モノはできるだけ床置きしたくなかったんです。そうしたこともあり専門業者に依頼したいと考え、図面ができた段階でアバックさんに相談しました」とご主人。
奥様は大の嵐ファン。ホームシアターは推し活にも大活躍だという!
ダイニングの壁には数々のボードゲームがある。ご主人は子供のころから集めているそうで歴はなんと30年! 床に機器を置かないからスッキリ使いやすい
担当したのはアバック新宿本店の松本弘典氏だ。天井も凹凸をつけたくないというご主人の希望を受けて、メインとなるフロントとセンター、サブウーファーは壁埋め込みとし、その他はすべて天井に埋め込んだ5.1.4ch構成を提案。
全体のバランスを考えて、AVアンプには9ch対応のデノン「AVR-X4700H」を選択。スピーカーは音色が統一されるようにすべてKEFを選択している。
スピーカーはすべてKEFを選択(左)/機器や趣味のアイテムは見えにくい位置に棚を造作して収納(右)また音質だけでなく、見た目の統一感も得るため、スピーカーをシンメトリーにレイアウトするなど、施工担当の同社栗原 淳氏とも連携し、ハウスメーカーと打ち合わせを重ねたという。ディスプレイはスクリーンも検討したが、日中も明るい部屋だから65型の有機ELテレビの壁掛け設置を選択した。
機器やご主人の趣味のアイテムは、リビングでも見えにくい位置に棚を造作して収納している。アウトドア用品のほかにもゲーミングPCまである、多趣味なご主人の人柄がよくわかるスペースだ。
AVアンプの右隣にあるのはサブウーファー用のモノラルパワーアンプ、オンキヨー「PCA1120」
お子様と一緒にゲームを楽しむことが多いという清水さんご一家。お気に入りは『スプラトゥーン3』家づくりと一緒につくるなら、ドルビーアトモスの再生環境がほしかったという、清水さんご一家。期待以上の空間が完成し、お子様と一緒にアニメやゲームなどもサラウンドで楽しむ毎日を過ごしているそう。
さらに、ご主人は再生コンテンツのフォーマットに合わせてアンプの音場設定を切り替えるなど、かなり本格的に使いこなしているというから驚きだ!
床に機材がないスッキリ空間でホームシアターの機能は本格派。新築時にホームシアターをつくるなら参考にしたいアイデアだ。
(撮影:広井一成)
清水邸ホームシアター概要
HOMETHEATER DATA ●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども2人 ●ホームシアターの広さ:約24畳 ●画面サイズ:65型 ●サラウンド:5.2.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか
SYSTEM LIST ●有機ELテレビ:LG Electronics OLED65CXPJA ●AV アンプ:デノン AVR-X4700H ●フロントスピーカー:KEF Ci4100QL ●センタースピーカー:KEF Ci4100QL ●リアスピーカー:KEF Ci160ER ●フロントハイトスピーカー:KEF Ci160ER ●トップミドルスピーカー:KEF Ci160ER ●サブウーファー:KEF Ci200QSB-THX×2 ●ゲーム機:ソニー PlayStation 5 ●サブウーファー用パワーアンプ:オンキヨー PCA1120×2
[INSTALL SHOP/INSTALLER]

アバック新宿
場所:東京都新宿区西新宿7-5-9
ファーストリアルタワー新宿3F
TEL:03-5937-3150
営業時間:11時00分 – 19時00分(予約推奨)
定休日:水曜日
ホームシアターの視聴室:あり
