公開日 2023/08/21 06:40

テレビのデジタル音声出力、「PCM」と「パススルー」はどちらを選ぶべき?

【連載】ガジェットTIPS
薄型テレビにサウンドバーなどのオーディオ機器を接続するとき、デジタル音声出力設定のどの項目を選べばいいか迷った経験はありますか? 機種により表示される項目に違いはあるものの、大半の薄型テレビには「PCM」と「パススルー」の2つがあるはず。なんとなく変更したら音が出なくなったなどという事態に陥らないよう、基本を理解しておきましょう。

Image:Zulkarnieiev Denis/Shutterstock.com

まず、音声信号について。ディスクかストリーミングかを問わず、テレビで見る映像には音声信号が付帯しています。その音声信号は、いちどに送信できるデータ量(ビットレート)に制約があるため、なんらかの方式で圧縮されています。ドルビーデジタルやDTS HDなどといったコーデックがそれで、再生するときには基本的なデジタル音声信号形式(PCM)に変換する必要があります。

サウンドバーやAVアンプといったHDMI入力端子を備える機器は、それらコーデックをPCMに変換する機能を自前で装備しています。わざわざ送信側のテレビで変換処理する必要はないため、音声信号はそのまま流す(パススルー)ほうが好都合、だから多様なコーデックに対応するデバイスにはパススルーでの送信が基本です。

一方、S/PDIF端子のみ装備するオーディオ機器は、ごくわずかなコーデックしか対応しないか、そもそもPCMしか受け付けません。光デジタルケーブル(S/PDIF)が扱えるデータ量はCD並の1.5Mbpsで、事実上扱えるサラウンド対応コーデックは5.1chのドルビーデジタルとDTSに限定されるからです。

大まかにいうと、テレビとオーディオ機器をHDMIで接続する場合は「パススルー」、光デジタルケーブルで接続する場合は「PCM」が無難な選択です。近頃はHDMI対応のスピーカーが増えているため、とりあえずはパススルーを選択しておき、音が出なければPCMに変更、という認識でもかまいません。

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