PR 公開日 2022/09/12 06:30

人気沸騰、超便利。AZLAライブ用イヤープラグ“ポム栓”の一台二役ぶりが凄い

「POM1000」

クローズドモードは音圧減衰効果が高い。後述の付属イヤーピースとイヤープラグでは珍しい金属筐体による高い遮音性。それを土台とすることで、音圧減衰とライブ用イヤープラグとしての音楽的な聴こえ方の両立をハイレベルで実現するモードだ。

オープンモードは音の聴こえ方がより自然。開放部分から筐体内に入ってきた音は、内部の音響フィルターを通過することで、適度な音圧と音質に調整された上で鼓膜側に通される。音圧減衰効果も確保しつつ、自然な音質、音楽的な聴こえ方の維持により重きを置いたモードだ。

つまり、クローズドモードは耳をしっかり塞いで音量減衰を確保する「イヤープラグ」色が強めのモード、対してオープンモードはフィルタリングによって音圧や音質を調整する「イヤーフィルター」色が強めのモードと言えるわけだ。

その両モードを、適宜切り替えて使える意義は大きい。従来の製品にはそれぞれ「この製品はプラグ的な性格が強い」「こちらの製品はフィルター的な性格が強い」といった個性があり、ユーザーが好みやそのライブ現場ごとの音響環境によって使い分ける必要があった。

となると、特に問題なのは現場ごとの環境の違い。「席に着いたら巨大スピーカーが目の前、音が鳴り始めたら超爆音」なときもあれば、「この会場この座席はいい感じの音響だから、ほんのちょっと音圧を下げられれば十分」なんてときもある。

そのどちらにも対応するためには、これまでならプラグ系とフィルター系、両方のイヤープラグを準備しておく必要があったわけだ。しかし、POM1000ならこれひとつでOK!

現場で音が鳴り始めたら、「装着しない状態」とPOM1000を装着しての「オープンモード」「クローズドモード」と、その場で一番快適な聴こえ方になるものを選べばよい。ライブ中の切り替えだってありだ。直販税込6,580円という価格も「これひとつでOK」と考えると、むしろお得な部類になるかもしれない。

モード切り替えに加えて、イヤーピース周りも要注目。イヤープラグの中にはフィルター部分とイヤーピース部分が一体型の製品もあるが、POM1000は別体型を採用している。付属イヤーピースのサイズ選択によって耳へのフィットを調整でき、音圧減衰効果と装着感をベストに持っていける。

付属イヤーピースはもちろん、同社製の定番「SednaEarfit」シリーズ。医療用シリコン素材と工夫された形状で耳に優しくフィットする「SednaEarfit MAX」のS/M/Lサイズ。体温で柔らかくなり貼り付くように耳に密着するTPE素材で遮音性と固定力に優れる「SednaEarfit XELASTEC」のSS/MS/ML。合わせて計2種類6サイズだ。

付属イヤーピースは、さらりとした肌に優しい着け心地の「SednaEarfit MAX」と、耳にピッタリと密着して固定力もある「SednaEarfit XELASTEC」の2種類

イヤーピース取り付け部のステム形状は、一般的なイヤホンとほぼ同様。他社製イヤーピースとの互換性も高く、組み合わせパターンは無数に広がる。

他の付属品は、左右をケーブルでつないで落としにくくできるストラップ、カラビナ等と合わせても使いやすそうな携帯用アルミ製ケース、一式まとめて収納できるキャリングポーチが用意される。ライブ現場での使い勝手、現場までや日常での携帯性、使わない時期の収納性をそれぞれ高めてくれる実用アクセサリーだ。

落とすのが不安な際には、付属のストラップを併用するのがおすすめ

本体と各種付属品を収納できるファブリック製のケースも便利だ

大型スピーカーでの大音量ライブ再現テスト:ピンクノイズ編



いよいよ、POM1000の実力を確認していこう。まずは音元出版試聴室にて、大型スピーカーでライブ会場レベルの大音量を鳴らしての実践的なテストからスタートだ。

フロア型スピーカーのMonitor Audio「PL200 II」をAccuphaseのアンプでドライブ。PL200 IIの周波数特性スペックは35Hz - 100kHzとなっている。ライブ会場の「体に響く超低音」の再現までは難しいが、それより上の「耳で聴く音」の帯域はおおよそ全てカバー。

そのシステムでまず、全帯域の音を人間の聴覚にとって自然なバランスで含む「ピンクノイズ」を再生。Apple Watchの騒音計測機能による簡易な測定ではあるが、試聴ポジションでのおおよその音圧数値を「90dB超」に合わせた。

「ライブ会場に近い」とされる90dB超の音圧にスピーカー音量を調整

90dB超は一般的に「ライブ会場に近い音圧」とされ、また「地下鉄車内の騒音を越える音圧」でもある。また編集者が「これより音量上げたらスピーカー壊れるかも……」と不安を訴え始めたことから、「オーディオメディア編集部の機材と防音試聴室でもこれが限界な音圧」でもあるようだ。

90dB超はApple Watchさんも慌てて警告を出してくるレベル

実際体感的にも、ピンクノイズでの90dBは騒音として地下鉄車内より明らかにうるさく、耐え難い。普通に無理だ。

そこでPOM1000をクローズドモードで装着すると……効果は明らかだ!元が超大音量なので、POM1000を通しても大音量ではあるが、耐え難いほどの爆音ではなくなってくれた。

この「90dB超の環境で、POM1000をクローズドモードにした際の体感音圧」を記憶し、裸耳に戻して音量を下げていき、先ほどの記憶音圧に近付けてみた。すると、80dBあたりの音圧が、クローズドモードでPOM1000を装着した際の記憶上の音圧と近似している。

次ページ音を遮断するのではない、音楽用にしっかりと考え抜かれた音圧低減効果を発揮!

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