HOME > レビュー > 人気沸騰、超便利。AZLAライブ用イヤープラグ“ポム栓”の一台二役ぶりが凄い

PR「POM1000」

人気沸騰、超便利。AZLAライブ用イヤープラグ“ポム栓”の一台二役ぶりが凄い

公開日 2022/09/12 06:30 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

つまり、POM1000のクローズドモードは、「地下鉄車内を超える爆音の90dB超」を「地下鉄車内程度の80dB」くらいにまで減衰してくれていたわけだ。「日常生活の中ではありえない爆音」を「日常生活の中でもあり得る大音量」にまで低減してくれるわけだから、これは頼りになる。

80dB未満ならApple Watchさんも安心

そしてピンクノイズを聴いた時点でもすでに、「ライブ用」イヤープラグとしての自然な聴こえ方にも期待を持てる感触だった。ピンクノイズにはゴォーと唸る低音から、ザーという高音、シャーという超高音までが含まれる。POM1000のクローズドモードは、そのゴォーの唸りとザーの耳障りさを抑え込んでくれるが、単なる耳栓と比べると高音の「ザー」は適度に残されている印象。これが音楽用としてのポイントになるはずだ。

さて続いて、オープンモードに切り替えて試してみる。まず嬉しい驚きがあった。正直、音圧減衰効果はクローズドモードからはぐっと落ちるだろうと予想していたのだが、実際には予想ほどは落ちなかったのだ。もちろん落ちるは落ちるのだが、前述の体感記憶でいうと、以下のようなイメージ。

●裸耳:90dB超
●オープン:80dB超
●クローズド:80dB

順番で並べると、【音圧低】クローズド < オープン <<<< 裸耳【音圧高】といった印象だ。

その上で、音の聴こえ方の自然さはさらに向上する。特に超高音の「シャー」といった成分の違いが大きい。クローズドモードでは微かにしか聴こえないくなっていたそれが、オープンモードではもう少し強めに聴こえるようになる。この成分の有無大小は音楽ジャンルや楽曲ごとのサウンドによっては大きな意味を持ってくるはずだ。

大型スピーカーでの大音量ライブ再現テスト:ライブ音源編



ピンクノイズでの確認は完了!ということで次は、同環境でライブ音源を鳴らして、本題である音楽の聴こえ方をテストしよう。ピンクノイズで90dB超になるアンプ音量のまま、音源をLUNA SEAのライブアルバム「NEVER SOLD OUT」に変更した。

試聴室のスピーカーど前で、大音量を流して実力を検証

まず裸耳では、ピンクノイズだろうが音楽だろうが、爆音は爆音だ。「耐え難い騒音ではなくなるが快適な音楽体験でもない」といったところ。「かっこいい!だがうるさい!しかしかっこいい!いやだがうるさしかしかっこだが……」というように、音楽を「かっこいい」と感じている中で「うるさい」という印象が、割り込んできて、音楽に集中できない感じだ。「ああこれライブ終わった後に耳の聞こえ方が変な感じになるやつだな…」というあの感覚もある。

そこで、POM1000をまずはクローズドモードで装着。すると、なんと快適なことか!音圧的には「少し物足りないかな?」というくらいになった。裸耳での「不快なほどの爆音」と比べればこちらの方が圧倒的に聴きやすく、音楽をより楽しめる環境だ。

耳への装着は小型完全ワイヤレスイヤホンを着けるような感覚。耳の小さな方でもすっぽりと収まる

とはいえ、音楽の聴こえ方としては、高域側が抑えられることでエッジやアタックはやはり甘くはなる。なので「JESUS」「G.」のように、エッジ感が命!みたいな曲だと、正直 “コレジャナイ” 感は否めないだろう。「LOVELESS」「GENESIS OF MIND」のイントロなどギターの空間系エフェクトが会場に広がる場面でも、その響きや音色の輝きが薄まってしまう。こうした楽曲においては少々残念に感じるかもしれない。ではあるが、必要十分な音楽的バランスと最大限の音圧減衰性能の両立は、クローズドモードならでは。そこは “超” がつくほど頼りになる。

例えば「オールスタンディングのライブハウスで、メインスピーカーの目の前に来てしまった」といったように、超爆音環境の場合。その音圧は90dB超どころか、100dBに達することさえある。電車通過中のガード下レベルの騒音がずっと鳴り響き続ける状態だ。それが2時間3時間となれば、耳へのダメージは避けられないだろう。

そんなときでも、POM1000のクローズドモードならしっかりと音圧を抑えながら、音楽を快適に聴くことができるので、耳を保護しつつライブを楽しめるだろう。ライブ参加にあたって、手元にPOM1000あることの安心感は大きい。

また、音楽ファンの中には例えば「ロックも大好きなんだけど、ライブの爆音環境だとその鋭さや硬さがさらに増幅されるから、ライブ参加はちょっと……」という方もいるだろう。そんな方にとっては、高域も適度にしっかり減衰させ、鋭さや硬さをマイルドにしてくれるこのクローズドモードこそ、救世主になるかもしれない。

対してオープンモード。こちらも期待通りの聴こえ方だ。クローズドと比べて音圧減衰効果は少し落ちるが、代わりにエッジの鋭さやアタックの明確さ、音色の輝きや空間表現といった要素の損失は明らかに少ない。裸耳と比べればかなりソフトな聴こえ方になるが、音圧減衰による聴きやすさとのプラスマイナスで言えば完全にプラスだ。

今回のような90dB超程度までの環境であれば、こちらオープンモードの聴こえ方を好む方の方が多いだろう。普段はオープン状態で常備しておき、現場で鳴り始めた音が超爆音だったらクローズドに切り替え。そんな使い方がよさそうだ。

次ページヘッドホンを使って、モード別「周波数特性の違い」を検証

前へ 1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE