ソニー究極のAVスマホ「Xperia PRO」はデジタル一眼“α”との連携で何ができる？

■Xperia PROとPC、PlayStation 5とのHDMI接続も試した

Xperia PROは外部映像機器にHDMI接続をしたときに、外部モニターとしても使えるのだろうか。取材日に手元に用意できた機器を使って、接続を試してみた。

ゲーム機のPlayStation 5で試すと、こちらはHDMI接続に非対応という結果。Xperia PROに接続されている外部映像機器として認識されなかった。

次にMacBook AirをHDMI変換アダプターを介して接続したところ、Xperia PROを認識して拡張デスクトップモードとミラーリングモードの両方で使えた。Mac側のスケーリング設定を変更すれば文字も読める。Xperia PROが搭載するディスプレイの素性がとても良いので、マスモニ画質のプレビューモニターとして写真や動画のチェックに使えそうだ。

HDMI接続のコンテンツプレーヤーはApple TV 4Kをつないでみると、Apple TV+のコンテンツは動画を表示できたものの、なぜか解像度がフルHDになってしまった。解像度の設定を4Kに変更してもフルHDに戻ってしまうようだ。

ピンチインズームによりApple TV+の映像のディティールを確かめたり、グリッドを表示すると映像の構図の作り方が学べて面白い。ちなみにやはりApple TV+のコンテンツの音声をXperia PROで聞くことはできなかった。また、Apple TV 4KでNetflixの動画再生を試みたがこちらは表示ができなかった。

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Xperia PROとデジタル一眼レフカメラとの連携機能を正しく行うためには、撮影機材としてのカメラに関する深い知識と映像制作の経験値が必要になる。筆者は歴代のXperiaシリーズを長く取材してきたのでスマホ側の設定につまずくことは少なかったが、デジタルカメラ側に依存するセットアップについては今回、カメラに詳しい編集部員によるサポートを得たおかげでなんとかハンドリング取材を形にできた。

Xperia PROを動画SNSのコンテンツ制作環境を充実させるためのアイテムとして購入される方も今後は増えると思う。だからこそ今後ソニーモバイル、またはソニーにXperia PROとαを「接続して使う場合のマニュアル」も、ある程度幅広いQ&Aをカバーしたものを用意してもらいたい。

Xperia PROにはXperia 1 IIと同じツァイスレンズを採用するトリプルレンズカメラが搭載されていたり、3.5mmヘッドホン出力によるハイレゾ再生、内蔵スピーカーによる迫力あるDolby Atmos立体音響コンテンツ再生が楽しめる機能もある。少し高い買い物にはなるものの、現在あるオーディオ・ビジュアル周辺の機能とクオリティにこだわり抜いたスマホの中で、頂点に君臨する本機には価格相応の価値と、そしてオーナーの所有欲を満足させてくれる刺激があると思う。