「Snapdragon 865 5G Mobile Platform」搭載

ソニー、5Gミリ波対応デバイス「Xperia PRO」開発発表。カメラから直接動画をアップロード

山本 敦
2020年02月24日
ソニーが5Gのミリ波帯域による高速通信に対応するスマホ型デバイスの開発発表を行った。名称は「Xperia PRO」。商品化に関する計画は明らかにされていない。

「Xperia PRO」

Xperia PROは、同日グローバルモデルが発表されたソニーの次世代フラグシップスマホ「Xperia 1 II」をベースに開発が進められている、6.5インチのスマホ型通信端末だ。SoCにはクアルコムの「Snapdragon 865 5G Mobile Platform」を採用し、5Gのミリ波とSub-6両方の通信をカバーする。

Xperia 1 IIとの大きな違いは、本体ボトム側にHDMI端子を搭載し、プロ向けのカムコーダーやデジタル一眼レフカメラとHDMIケーブルを介して直接つなげる機能を持つことだ。

動画撮影時のモニターとして利用しながら、5Gミリ波の高速アップリンク通信を活用して、撮影中の映像データをリアルタイムにプロダクションワークフローやクラウドサーバーに送り届けるといった使い方ができる。クリエイター向けのディスプレイ付き5Gモバイルルーターのような使い方を提案している。

5Gミリ波通信の感度を高めるため、筐体のメイン素材には誘電率の低い樹脂を採用。360度に高い電波感度が確保できるよう、内部4方向にアンテナを配置した。

また撮影素材がすぐに伝送できるよう、ユーザーが登録したアプリをすぐに起動できるショートカットキーを本体側面に設けるほか、5Gミリ波通信の方向と速度を画面にモニタリングする機能の搭載も予定されている。

Xperia 1をベースに開発されたプロフェッショナル向けデバイスの「Xperia 1 Professional Edition」では、映像を “見る” 際のクオリティ向上に注力して、ディスプレイの個体調整を入念に行った。Xperia PROは、通信環境が整えば上下方向の通信ともに爆発的なスピードが出せる5Gミリ波の特性を活かすことを念頭に置いて開発が進められている。今後はミリ波通信による内部の発熱対策も入念に作り込む予定という。

バッテリーの容量は4,000mAh。本体にはXperia 1 IIと同じ3D iToFセンサー付きのトリプルレンズカメラも搭載される見込みだが、発売時には外観も含めてどのような仕上がりになるのだろうか。

製品が持つ性格上、おそらくはクリエイター向けに直販されるSIMフリー端末になるのではと考えられる。商品として発売されるタイミング次第では国内メーカー初の「5Gミリ波対応スマホ」になる可能性もある。一般消費者が入手できるようになるのか、今後の追加情報にも注目したい。

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