<山本敦のAV進化論 第199回>

ソニー究極のAVスマホ「Xperia PRO」はデジタル一眼“α”との連携で何ができる?

山本敦

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2021年02月24日
ソニーモバイルが新しいSIMロックフリースマホ「Xperia PRO」を発売した。ソニー「αシリーズ」のデジタル一眼レフカメラと連携して4K/HDR対応の有機ELモニターとして使えたり、本機による5G通信を使ってカメラに動画ストリーミング機能を付与できる。

今回は、ふつうのスマホとはひと味違う「特別なXperia」の映像クリエイター向け機能を試した。

5Gミリ波による通信と、デジタルカメラαシリーズとのHDMI接続による連携にも対応するSIMロックフリースマホ「Xperia PRO」が発売された

Xperia PROの個性を際立たせる「2つのプロ向け機能」

Xperia PROは、国内では2020年春に発売されたXperiaシリーズ初の5Gスマホ「Xperia 1 II」をベースに映像クリエイター向けの特別なチューニングを施したスマホだ。今のところ携帯電話キャリアでの取り扱いは発表がなく、ソニーが全国に展開する5つの直営店とオンラインストア、および一部の家電量販店とECサイトに販路を限定する形でSIMロックフリーのスマホとして発売される。直販サイトの価格が227,091円(税別)という、一般的なスマホに比べてかなり高額な端末だ。

本体の側面に「PRO」ロゴを配置する

Xperia PROの詳細についてはニュース記事も合わせて読んでもらいたい。ここでは今回のレポートに関わる部分の特徴をクイックにおさらいしてみる。

まずXperia PROは5Gのミリ波による高速通信に対応するスマホだ。Sub-6の周波数帯域を使う5G通信と4G LTE通信もカバーしている。国内で5Gミリ波の通信サービスはNTTドコモとauが提供を始めているが、エリアはまだ狭い。購入後しばらくは4Gや5G Sub-6の通信環境を活用しながら、5Gミリ波の展開を待つことになりそうだ。5Gミリ波の通信パフォーマンスが活かせれば動画のライブ配信などがよりスムーズにできる。なおWi-Fi接続も最新規格のIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)に対応する。

Xperia PROには、端末が接続しているネットワークの上り・下り両方向のスループットを可視化して確認できる「Network Visualizer」という専用アプリがインストールされる。5Gミリ波を受信している場合は本体の上下左右4か所に配置する5Gミリ波帯アンテナを使ってどの方向から電波を受けているかもビジュアライズする

もうひとつの特徴はマイクロHDMI入力を搭載していることだ。本機の発売時点でHDMI入力を持つスマホは他に類を見ない。HDMI出力を持つカメラ/ビデオカメラとXperia PROの接続互換性について、ソニーモバイルでは特に総当たり的な検証を行っていないようだが、今回は組み合わせが推奨されているソニーの「α7S III」を借りてテストした。

本体の底面に映像信号専用のHDMI入力を搭載している

スマホの頭脳であるSoCや本体に搭載するカメラはXperia 1 IIと同じものがXperia PROにも積まれている。約6.5型の4K/HDR対応有機ELディスプレイの仕様も一緒だ。本体は前面に強化ガラスを使っているが、背面と側面は少しざらっとした表面加工を施した強化樹脂素材としている。グリップ感がよく、ルックスもαS7 IIIをはじめとするハイグレードなデジタルカメラとの一体感がある。堂々とした “プロっぽい” 面構えだ。

Xperia PROの本体はザラッとした梨地仕上げで、一眼カメラのような “プロっぽい” 面構えだ

Xperia PROをデジタルカメラの外付けモニターとして使う

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