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公開日 2019/02/22 06:30

Bluetoothイヤホンの常識を覆す “有線並み” サウンド! ラディウス「HP-NX30BT/HP-NX20BT」レビュー

【特別企画】利便性と妥協なき音質を両立
草野晃輔
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Bluetoothイヤホンが大人気のいま、その中心にあるのは完全ワイヤレスイヤホンだ。一方で、「左右で音が途切れやすい」「連続再生時間が短い」「落としやすい」といった側面もある。また、小さい筐体にBluetoothレシーバーやDAC回路、バッテリー等を詰め込むという制約がサウンドにも影響するのか、納得できる音質の製品が少ないようにも思う。もし「Bluetoothの便利さ」と「高音質」の両方を満たすモデルを探すなら、左右の筐体がケーブルでつながっている、ケーブル一体型タイプがおすすめだ。

2018年12月、このケーブル一体型タイプのBluetoothイヤホンに新星が登場した。ラディウスの「HP-NX30BT」と「HP-NX20BT」である(関連ニュース)。2モデルの魅力は、Bluetooth接続らしからぬ濃密でクリアなサウンドを実現していることだ。本記事ではその特徴とサウンドの魅力を詳しく紹介しよう。

ラディウス「HP-NX30BT」(写真左/市場想定価格11,980円前後)、「HP-NX20BT」(写真右/市場想定価格9,980円前後)

ラディウスは手の届きやすいプライスながら、入念にサウンドを作り込んだオーディオ機器を提供していて、オーディオ好きからの信頼も厚いブランドだ。中でもイヤホンは、ローエンドからハイレゾ仕様の高性能モデルまで幅広く手掛ける。昨今のポータブルオーディオ人気を盛り上げたブランドの一つといっても過言ではないだろう。

今回紹介するHP-NX30BTとHP-NX20BTは、ラディウスのラインナップに新たに加わった「NeEXTRA Series」のBluetoothイヤホンだ。価格はいずれもオープンで、市場想定価格はHP-NX30BTが11,980円前後、HP-NX20BTは9,980円前後。いずれも左右のイヤホンをケーブルでつなぐ形状とし、有線イヤホンと同様、入念にサウンドを作り込み、歯切れ良く粒立ったクリアなサウンドを実現したという。

2019年1月には、さらに新しい「HP-V100BT」(市場想定価格12,980円前後)が発売されているが、こちらは有線タイプのハイレゾ対応重低音イヤホン「VOLT Series」の製品。ラディウスのハイレゾイヤホンではおなじみとなっている「High-MFD構造」ドライバーを搭載しており、NeEXTRA Seriesとは趣が異なる。

同時期に発表されたBluetoothイヤホン「HP-V100BT」は、ハイレゾ重低音な「VOLT Series」にラインナップ

新開発となるFLW構造のドライバーが澄んだ音を生む

では、両機の特徴を見ていこう。搭載するダイナミック型ドライバーはHP-NX30BTがφ11.0mm、HP-NX20BTはφ9.8mm。いずれも新開発のFLW(Floating Lead Wire)構造を採用する。FLW構造とは、ボイスコイルのリード線をユニット中心の空洞から引き出し、背面のPCBに接続するというもので、従来のダイナミック型ドライバーのようにボイスコイルのリード線を振動板に圧着しない。

新開発のFLW(Floating Lead Wire)構造を採用

偏った負荷を低減して振動板を駆動でき、低音域のTHD(Total Harmonic Distortion=全高調波歪み)を従来型よりも改善するという。ラディウスは、FLW構造により「音全体の濁りを解消」し、「雑味がなくトランジェント(過渡)特性に優れ、はっきりとした音像と定位を実現した」と説明している。

低音域のTHDを従来型よりも改善。ハイレゾではないものの、大幅に余裕のある再生が可能だ

また、リード線の材質を通常の銅線より軽量のSPCCAW(SP-銅クラッドアルミ線)としている。振動板のレスポンスを高め「高音域の伸びと、歯切れの良い低音域再生を実現した」という。

様々な工夫の結果、新ドライバーの再生周波数帯域は10Hz〜45kHzと、ハイレゾ仕様を満たしている。Bluetoothの伝送が20Hz〜20kHzのため、実際の出音はハイレゾではないものの、大幅に余裕のある再生が可能だといえるだろう。サウンドの真価については、試聴で詳しく確かめたい。

次ページ独自形状の「ディープマウントイヤーピース」でさらなる音質向上

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