【特別企画】利便性と妥協なき音質を両立

Bluetoothイヤホンの常識を覆す “有線並み” サウンド! ラディウス「HP-NX30BT/HP-NX20BT」レビュー

草野晃輔

前のページ 1 2 3 次のページ

2019年02月22日

ディープマウントイヤーピースが高音質のキーポイント

もう一つ、本機で欠かせないのが独自形状のディープマウントイヤーピースを付属していることだ。外耳道の奥でフィットするよう、先端近くがふくらんだ形状をしている。装着感に優れるだけでなく、密閉感が高く振動板が発する音をダイレクトに届けてくれる。

また、ノズルに2段階の突起を付けてイヤーピースの装着位置を手前と奥で調節できる、ラディウス独自のアジャスタブルポート機構も搭載。耳の形状を問わず高いフィット感を実現でき、通勤電車や徒歩での移動時にケーブルが動いても、イヤホンの装着状態が保たれる。イヤホンが抜けにくいだけでなく、ずれて音が歪まないことで、本機が秘める本来のサウンドを常に楽しめる。

独自のディープマウントイヤーピースと、アジャスタブルポート機構で高いフィット感を実現

両機ともBluetoothはバージョン5.0に準拠、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX Low Latency(aptX LL)に対応する。aptX LLは低遅延が特徴で、動画再生時に威力を発揮し、音と映像のズレが極めて少ない。今回は、aptX LL対応の動画再生に対応したスマートフォンを持ち合わせておらず試せなかったが、これから先、今のaptX同様に再生機が増えたらその恩恵を受けられる。

5台までの再生機器とペアリング可能なマルチペアリングに対応。音楽再生用機器(A2DPプロファイル)と、通話用機器(HFPもしくはHSPプロファイル)の2台を同時に接続できるマルチポイントも可能だ。例えば、通話用にスマートフォンを、リスニング用に音楽プレーヤーを接続するといった使い方ができる。

連続再生時間は最大9時間。多くの完全ワイヤレスイヤホンが、バッテリーケースなしでは3-4時間程度しか再生できないことを考えると、本機は通勤や通学でバッテリーの不安を感じずに使える。バッテリーユニットはケーブル中央部に着いており、襟元に固定するクリップが付属する。ディープマウントイヤーピースだけでも十分外れにくいが、クリップでバッテリーを固定すれば、移動中にイヤホンが脱落することはないはずだ。またIPX4の防滴仕様を満たし、エクササイズやジョギング時の相棒にできるほか、移動時の急な雨などにも臆することなく使える。

リモコンは電源、音楽再生/停止、音量調整などのボタンを備える

バッテリーユニットには襟元に固定するクリップも付属する

カラーは、HP-NX30BTがブラックとレッドの2色、HP-NX20BTはブラック、レッド、ブルーの3色をラインナップする。丸みを帯びたハウジングデザインもファッショナブルだ。

HP-NX30BTがブラックとレッドの2色、HP-NX20BTはブラック、レッド、ブルーの3色をラインナップ

NX30BTは宣伝文句以上のクリアなサウンド

いよいよ試聴に入ろう。CDリッピング音源の再生は、aptXコーデックで接続するため、Astell&Kern「A&ultima SP1000」を使った。ストリーミング再生は、移動時にスマートフォンで聞くことを想定。iPhone XでAmazon Music Unlimitedのタイトルを再生した。

最初に聴いたのはφ11.0mmのFLW構造ドライバーを備える上位機「HP-NX30BT」。一言で表すと『密度の濃いクリアなサウンド』が楽しめた。低域がどっしりとしていながらも、音が粒立っており、中高域が明瞭。Bluetooth接続ではなく、有線接続のイヤホンで聴いているかのような表現力だ。

HP-NX30BTは『密度の濃いクリアなサウンド』。有線接続で聴いているかのような表現力だ

CDリッピング音源は米津玄師のシングル曲「Lemon」をセレクト。この曲は若者を中心に世界中で人気を集めており、YouTubeの再生回数が3億回を突破したという。イントロから艶やかなボーカルに思わずハッとし、一気に曲の世界に惹き込まれる。

この曲は「静」のパートと「動」のパートが交互にやってくるのだが、「静」の場面では広い音場で、音の消え際まで余裕を持って再生される。サビに入った直後のサウンドに厚みが増す「動」の部分では、濃密な音が一気に迫ってきて、楽器の音も曖昧にならず、埋もれがちなギターのバッキングまでクリアだ。

ストリーミングでも密度と分離の良さが際立つ。NX20BTはより華やかに

前のページ 1 2 3 次のページ

関連記事