公開日 2015/02/02 14:18

フィリップスの新フラグシップヘッドホン“Fidelio”「X2」を中林直樹がレビュー

最新のハイレゾ音源からアナログ盤までを試聴して音質を検証
中林直樹
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フィリップスがリリースする数多くのイヤホン、ヘッドホンのうちで最もプレミアムなラインに位置するのがFidelioシリーズである。今回紹介するFidelio「X2」は、中でもヘッドホンの最上位機種となるモデルだ。

Fidelio「X2」

この「X2」は、2013年10月に発売されたオープン型「X1」の後継機である。外見上の変更点はヘッドバンドの素材が柔らかなカーフスキンになり、カラーもブラックとしたこと、またプラグ部が3.5mmになったことで、これらだけを見ればマイナーチェンジと受け止められるかもしれない。しかし、ヘッドホンの最重要部であるドライバーユニットに大きく手が加えられているのだ。口径は50mmでX1と変わりはないが、振動板を多層構造とし、また特殊なゲルでチューニングした「LMC(レイヤードモーションコントロール)」を採用した。このドライバーユニットとオープン構造とのコンビネーションで、新たなフラッグシップサウンドを創出するのだ。

ヘッドバンドに柔らかなカーフスキンを使用。

プラグはステレオミニ端子。ステレオ標準変換プラグが付属する。


ドライバーユニットには、振動板を多層構造とし、特殊なゲルでチューニングした「LMC」ドライバーを採用。ケーブルは着脱式となる

ちなみに、オープン型ヘッドホンにおける音づくりのポイントは、エアフローをどのようにコントロールするかにある。この方式ならではの音場の広さや抜けの良さを獲得しつつ、音が淡くならず、実体のあるサウンドに仕上げねばならない。そこが各ブランドの腕の見せどころともいえよう。なお、本機の再生周波数帯域は5Hz〜40kHzとあり、スペックを見る限りX1よりもローが5Hz伸びている。

■X1から引き継ぐ高い完成度。装着感も申し分ない

そんなX2のサウンドインプレッションを記す前に、他のフィーチャーも見ておこう。これらはX1から大きく変わった部分ではない。しかし、別の言い方をすれば変更をする必要がなかったのである。それはX1の誕生時点で完成度が高かったことを意味している。

ドライバー部分のディティール

まず、ハウジングは二重構造で、内部の不要な響きを低減する役割を担っている。また、サウンドをストレートに耳に届けるため、ドライバーユニットをマウントするプレートには角度が付けられている。イヤパッドは低反発フォームをベロアで包み、肌あたりが抜群に良い。耳の凹凸にもぴたりと沿う。さらに、その部分と無段階に可動し、頭に乗せるだけで最適な位置にフィットするハンモックのおかげで装着感も申し分ない。

次ページ細かな音も全て拾い上げ、大きなサウンドスケープを描き出す

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 データ転送量が約4倍となる新規格「Bluetooth HDT」正式承認。ロスレスオーディオの標準化へ
2 古いスマホを音楽専用プレーヤーに。“好きだから作っちゃった”「reTONE」の仕掛け人に聞くプロジェクトの狙い
3 オーディオテクニカ、“同社最高峰”のフラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「ATH-TWX9MK3」
4 人気のUSB-CイヤホンにAVIOT参戦! VGPアワードW受賞の実力機「CE-V1」徹底レビュー!
5 女子プロゴルフ「TOTO ジャパンクラシック」、11/5から4日間の放送・配信予定
6 レグザ、4K液晶テレビ「Z670S」。高輝度倍速パネル・独自エンジン・重低音立体音響など搭載
7 パナソニック「ビエラ」はなぜSQD Mini LEDを選んだ? 新フラグシップ「X97C」の実力を体験
8 ビクター、第2世代イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「HA-NP1T2」。音質/装着感/音漏れ低減など強化
9 フルテック、最上位壁コンセントで組み上げたハイエンド2口電源タップ「GTO-S2 NCF(R)」
10 Dan D’Agostino、プリアンプ「Momentum C2Z」。出力回路を低インピーダンス化、税込1298万円
11/6 10:16 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 202号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.202
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix