公開日 2012/06/22 16:31

【レビュー】話題の「WALKMAN」搭載スマホ、ソニー「Xperia SX」を試す

音質は? 使い勝手は?
■音楽プレーヤーに最適な3.7型液晶+高音質設計

ソニーモバイルの“Xperia SX”「SO-05D」は、NTTドコモが5月に発表したスマートフォンの最新モデルだ。この夏のNTTドコモのスマートフォンラインナップは主要機種がすべてLTE対応。ソニーモバイルも「Xperia SX」「Xperia GX」の2モデルを同時投入している。

“Xperia SX”「SO-05D」

Xperia arc(右)との比較。非常に小型であることがわかる

4.6インチの大画面液晶を搭載したハイエンド端末「Xperia GX」に対して、「Xperia SX」は本体液晶3.7型、薄さも約9.4mm、LTE端末としては世界最軽量となる約95gの小型・軽量化を実現した。オーディオビジュアルファンにとって注目なのは、ソニーの音楽プレーヤーブランド“WALKMAN”の名を冠したアプリを搭載している点。「クリアオーディオテクノロジー」や「xLOUD」といったWALKMANに搭載されている音響技術が本機にも投入されている。

今回は実機を使い、スマートフォンとしてはもちろん、音楽プレーヤーとしての操作性と音質についても検証を行った。

■小型・軽量でUIや動作の軽快さも上々

「Xperia SX」の試用を始めてすぐに実感するのは、やはり本体サイズの小ささだ。「Xperia SX」のスペック上のサイズは約54W×115H×9.4Dmm、質量約95g。筆者が普段持ち歩いているiPhone 4S(幅58.6m)と比べてスリムなデザインとなっており、実サイズ以上に小さく感じる。背面はプラスチックだが滑りにくい加工が施されており、手にフィットするような緩やかなカーブを描いている。

本体の端子類は、上部にヘッドホン端子を搭載している以外は、左側にMicroUSB端子を搭載、右側に電源ボタンと音量調整キーを搭載しているのみ。ホームボタンなどはソフトウェアボタンを採用している。HDMI端子はMicroUSB端子を経由して、MHL規格によるHDMI出力として接続できるタイプだ。

本体液晶は1,677万色表示のQHD(540×960ピクセル)解像度の3.7インチで、ソニーが「Reality Display」と呼んでいる高精細・高輝度のタイプ。高コントラスト表示に加え、ほかのスマホよりひと回り小さい3.7インチという画面サイズのお陰で画素密度は297.7ppiにも到達しており、精細感も高い。

OSは最新のAndroid 4.0をベースとして、デフォルトのテーマにはオリジナルの「Xperia」を採用。実際に起動した画面を操作してみても、ドコモ標準のパレットUI以上に自己主張のない、落ち着いたデザインだ。

「Xperia」のテーマが設定されたホーム画面

「WALKMAN」ウィジェットも用意、再生音楽情報をFacebookで共有する機能もある

ホームメニューに配置された「メディア」のフォルダ内に、「Xperia SX」のオリジナルアプリである「アルバム」(写真アプリ)、「WALKMAN」「FMラジオ」などを用意しているほか、「Sony Entertainment」アプリのアイコンが存在。スクリーンを右に1枚めくると各種アプリのウィジェットが配置されている程度で、デフォルトのままでも邪魔になるものがなく、非常に扱いやすい。

Facebookとの連動ウィジェットも標準搭載

ホームの「メディア」フォルダにXperiaの特徴的なアプリがまとめられている

Android端末で気になる操作感は、筆者が今まで触ってきたAndroidスマートフォンの中でも屈指のサクサク感、ヌルヌル感を実現している。標準のブラウザを起動して当サイトのスマホ版にアクセスしてみても、表示レスポンスが高速なだけでなく、指を上下に動かしてスクロールしてもほとんど違和感がないほど、指の動きに画面が素早く追従する。iPhone 4Sと比較すると、iPhone 4Sにわずかに軍配があがるものの、「Xperia SX」も満足できるレベルにチューニングされている。

SENは「Video Unlimited」のほか「Reader Store」のアイコンもあるが、検証時点では未開設だった

搭載されているアプリ数も絞り込まれておりシンプルだ


「Video Unlimited」では直接コンテンツを購入する機能もある

ソフトウェアキーボードは幅は狭いが意外と入力はしやすい


Phile-webのスマホ版を開いたところ。画面は狭いが高精細で視認性も良好

撮影時はシーン認識も可能。ソニーらしい機能として「3Dスイングパノラマ」「スイングパノラマ」も選択可


次ページカメラ性能やワンセグなど映像系機能を試す

1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX