公開日 2012/02/17 12:47

女性記者・杉浦、「ARROWS Tab」で憧れの“お風呂テレビ”を体験!

DLNA+DTCP-IP対応/10.1型防水タブレットを試す
編集部:杉浦 みな子
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■DTCP-IP対応! レコーダーに録画した地デジ放送をDLNA経由で視聴する

早速パナソニックのBDレコーダー「DMR-BWT3100」と組み合わせ、レコーダーのHDD内に保存した地デジ番組をDLNA経由で視聴してみた。

まずは本機とBDレコーダーを同じWi-Fiネットワークに接続する。本機の「設定」画面から「Wi-Fi」の項目にチェックを入れると、画面下部に使用可能なWi-Fiネットワークが表示されるので、タップしてパスワードを入力。これだけで準備は完了だ。

Wi-Fi設定画面

次に、再生アプリとしてプリインストールされている「DiXiM Player」を立ち上げる。「サーバー」の項目に同一ネットワーク上にあるBDレコーダーの機種名が出てくるので、これを選択する。

視聴アプリとして「DiXiM Player」がプリインストールされている

サーバーメニューには同一ネットワーク上に接続した対応機器の名称が表示される


「ビデオ」「写真」「チューナ」の3項目が表示される
すると、「ビデオ」「写真」「チューナ」の3項目が表示される。「ビデオ」を選択し、レコーダーのHDD内に保存されている録画番組の一覧を表示する。あとは、観たい番組タイトルをタップすれば再生が開始される。


「ビデオ」を選択し、レコーダーHDDに保存している録画番組一覧を表示

レコーダーHDD内に保存した録画番組を視聴
再生中の画面表示は横向きのみ。再生動作は非常に滑らかで安定している。本体を持って部屋間を移動しながら視聴しても、特に映像に乱れ等は無い。何よりも、液晶自体の綺麗さ、そしてモバイル端末でありながらそれなりに動画を楽しめる10.1インチというサイズなど、実際に視聴するとよく考えられた仕様であることが感じられる。音声は、もちろん充分な満足感を得るには限界があるものの、2基のスピーカーを搭載しており、モバイルデバイスとしてはそれなりに充実した音を鳴らす印象だ。

レコーダーなどDLNAサーバー機器との接続設定や動画の再生手順は、ネットワークの知識がある程度あれば、説明書がいらないほど簡単だ。本機を手に入れれば誰でもすぐ、手軽に色々な部屋で録画番組を楽しむことができるだろう。ディスプレイ自体のタッチ感度も良く、操作性にも取り立てて不満は感じなかった。


■ワンセグ機能で憧れの「お風呂テレビ」を実践 − 防水機能をチェック

次にワンセグ機能である。本機は、15フレームのワンセグ映像を30フレームにする補完技術「なめらか表示機能」を備えている。

早速ワンセグアプリをタップして視聴設定を行い、ワンセグ受信を開始する。アンテナ内蔵タイプということもあってか、電波の受信状態は環境によって若干変わってくる。電波環境の良いところでは「なめらか表示機能」の効果もあってかスムーズな視聴が可能だ。なお、ワンセグ放送の録画はSDカードへの録画のみ対応している。


ワンセグ視聴画面

「なめらかモード」はデフォルトでOFFになっているので、設定画面からONにするのがおすすめ
さて、ワンセグの準備ができたところで、いよいよ憧れの「お風呂テレビ」実践である。ハンドジェスチャー機能の設定は、本体右下のデジタル時計表示の右横あたりをタップして出てくる設定メニューから行う。

ハンドジェスチャー機能の設定は、デジタル時計横のあたりをタップして表示される設定マークから行う

デフォルトでは「OFF」になっているハンドジェスチャー機能。「ON」にしよう


満を持して本機を持参し入浴
入浴しながらハンドジェスチャーを試してみる。手をかざして左右に動かすことで行えるチャンネル切替は、かなり感度が良い。むしろ良すぎて、特に操作するつもりがないのに、ちょっとした動作に反応してチャンネルが切り替わってしまうことが多少あった。また、上下に手を動かすことで行える音量操作についてはコツが必要で、慣れるまでは若干難しい印象だ。


IPX5/IPX7の防水仕様。濡れた手で操作しても問題ない

ハンドジェスチャー機能実践中。かざした手を左右に動かすことでチャンネル切替が行える。上下に動かすことで音量調整が可能
ちなみに記者宅のお風呂は正直言って狭い。今回は、本機を風呂桶の角に立てかける形で使用したのだが、あまり広くないお風呂場でもそれなりに安定して設置できるよう、例えば吸盤のようなアタッチメントが付属していると良いと思う。

とはいえこの防水仕様は、かなりメリットが高いというのが本音だ。たまたま観始めたテレビ番組を途中で切り上げられないとき、入浴時間中も引き続き視聴を行えるため、テレビ視聴スタイルに+αで自由の幅が広がる。うっかり長風呂してのぼせることだけが懸念材料だ。



さて、ARROWS tabのポイントを見てきたが、いかがだっただろうか。もちろんDLNAクライアント機能を持ったテレビやレコーダーといった製品は世の中にたくさんあるし、ワンセグ機能を持ったモバイル機器だっていくらでもある。

しかし、テレビやレコーダーは部屋間を持ち運びながら視聴するような自由度はない。かといって多くのモバイルデバイスの液晶の小ささは、動画視聴するうえでネックになるし、動作の安定性にも不安のあるものが多い。また、DTCP-IPに対応するタブレット自体も他にもあるけれども、携帯キャリア経由での展開だったり、同一メーカー機器内の連携をメインとした製品だったりする。

ARROWS tabは、そういった「こっちが立てばこっちが立たず」といったポイントの1つ1つを上手くカバーしているタブレット製品であると感じた。「お風呂テレビ」にしても、設置性にまで配慮した専用の製品が存在するが、本機はお風呂以外では元来の「タブレット端末」として使えるメリットがある。

結論からいえば、もっとテレビを観たくなるし、もっと番組を録画したくなる。10.1インチの軽量な本体が備える、DLNA+DTCP-IP/ワンセグ/防水のポイントで、今までよりぐっとテレビが“自分のもの”になった印象だ。

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